×

地元の誇り「道後温泉」が夢の舞台!営業再開の本館で入浴客を“おもてなし” 新人スタッフの初日

2024年7月22日 17:37
地元の誇り「道後温泉」が夢の舞台!営業再開の本館で入浴客を“おもてなし” 新人スタッフの初日

今月11日に全館営業を再開した道後温泉本館。全館営業再開と同時に新たな一歩を踏み出した新人スタッフがいます。初めての出勤に密着しました。

5年半ぶりに全館での営業を再開した道後温泉本館。この日を待ちわびた多くの観光客が訪れました。

営業再開翌日の午前4時30分。尾﨑萌音さん、今月から本館で働く新人スタッフです。これまで研修を重ねてきた尾﨑さん。ついに本館デビューの日を迎えました。舞台となるのは保存修理工事を機に新たに設置された売店です。

尾﨑さん:
「レンタルのタオルとかもあるので、結構タオル持っていないお客さんも来られるかなって。もうドキドキすぎて、手が震えているんですけど頑張ります」

「道後の目玉となる場所で働きたい」学生の頃から抱いていた夢

午前6時の営業開始までに引継ぎ事項の確認などしなくてはいけないことが山積みです。同じく新人の近藤さんとお互いにチェックしていきます。

尾﨑さん:
「これ、気を付けるべきことを貼っとこうかなと思って。食べ物は賞味期限を伝えないといけなくて、あとチョコレートが溶ける可能性があるので伝えないといけないが多分忘れるので」

道後の小中学校を卒業し、大学時代には道後商店街でアルバイトをしていた尾﨑さん。

尾﨑さん:
「そこで観光客の方との触れ合いがすごく楽しくてやりがいがあるなと感じて、次はやっぱり道後温泉の本館がオープンというタイミングもあったので、ぜひ道後の目玉となる場所で働きたいと思って」

外国からの観光客にも対応できるようにと大学を卒業後、カナダのバンクーバーに8か月留学し、観光英語も学びました。幼い頃から身近にあって地元・道後の誇りでもある本館でこの日、夢の舞台に立ちます。

いよいよ営業スタート!開店直後はお客さんのラッシュ

午前6時。刻太鼓と共にいよいよ尾﨑さんにとって初めての営業が始まりました。初接客は、開店直後のタオルを求めるお客さんのラッシュ!

「いらっしゃいませ。貸しタオル、フェイスタオル3つでよろしかったですか?かしこまりました。お会計ご一緒でよろしいですか?では3点で150円です」

少し緊張気味ですが、自宅で何度もシミュレーションをしてきたという尾﨑さん。順調に初めての接客をこなします。

尾﨑さん:
「息が止まるかと思いました。ドキドキしちゃう…」

売店は本館の入り口近くにあるためお客さんからこんな質問も…。

大阪からのお客さん:
「どこがどう新しくなったの?」
尾﨑さん:
「ここもともとは脱衣所のところなんですけど、お風呂が移動したのでここを売店として開放できるようになったり。結構隠してるんですけど、もともとあった柱と似たようにしているんですけど、新しい柱があったりとかちょこちょこ変わっています」
お客さん:
「そうなんですか。10年前とかに良く来てて」

すると…。

お客さん:
「両替できたりします?」
尾﨑さん:
「そちらご利用いただけます」

尾﨑さん:
「釣銭みたいです。ちょっと連絡してみます、主任おるかな…」

売店内にある自動販売機の釣銭がなくなったようです。急いで上司を探して走ります。

尾﨑さん:
「すみません。らくれんの自販機の釣銭切れなんですけど」
主任:
「釣銭切れ?わかりました」

このタイミングで切れかけていたミカンジュースも補充。初めてのプチトラブルも見事に解決しました。

夢だった本館デビューを果たして

ミカンジュース飲むお客さん:
「おいしい!」
尾﨑さん:
「良かったです。湯上りですもんね」
お客さん:
「そう、すぐ飲みきれる」
尾﨑さん:
「うれしいです。ありがとうございます」
お客さん:
「しかし、口内炎にしみます」
尾﨑さん:
「あはは、ビタミンが」

夢だった本館デビューを果たした尾崎さん。持ち前の笑顔と人懐っこさでお客さんとのコミュニケーションを楽しむ余裕も出てきたようです。

尾﨑さん:
「自分まだまだなんですけど、ゆくゆく仕事にも慣れて海外からのお客様も多くいらっしゃるのでその方々とも英語とかしゃべって接客してまたさらにレベルアップしていけたら」