あす開幕!松山中央商店街「土曜夜市」準備着々 物価高に円安で打撃…出店業者は
愛媛県内はきょうも10の地点で30℃を上回るなど各地で真夏並みの気温となりました。その暑さのもと、あす開幕する松山・土曜夜市に向けて準備が進んでいます。業者の頭を悩ませているのは…
きょうの県内は各地で午前中から気温がぐんぐん上がり鬼北町近永をはじめ、10の観測地点で最高気温が30℃以上の真夏日となりました。久万と鬼北町では4日連続の真夏日で久万では6月中旬としては過去最も長い真夏日の記録で真夏並みの暑い一日となりました。
最高気温が30℃以上の真夏日となった松山市の銀天街では…いよいよあす開幕する土曜夜市の準備です。
松山中央商店街の土曜夜市は、7月27日まで計7回開催。大街道から銀天街、まつちかタウンまでおよそ200の出店が立ち並び、1日およそ6万人が詰めかける松山の夏の風物詩です。
夜市期間中は店舗に加え屋台も出し、唐揚げを300円から販売するというこちらのお店。しかし、物価高騰の波が容赦なく押し寄せていました。
ハナキン+ 松本一成店長:
「めちゃくちゃ(影響が)ある。僕達でも、油もそうだがでんぷん粉っていって、いわゆる片栗粉。もう全部(4年前の)倍」
加えて、鶏肉の値段も3割近く上がっているとのことですが…
「本当だったら僕らも値上げをしないといけないところまでは来ているが、みんな少ないお小遣いの中で僕らが値上げしたら買おうと思ったものがきょう止めとこうって残念そうな顔を見るのも嫌だし。僕らはもう値上げをしない」
売上アップに向けて、ことし、多くの人出とともに期待するのは…
「たくさんの多分外国人客が来ると思うので、そこは結構期待している。外国人の方が来たらこれが欲しいという感じで(看板を)指さしてもらえるので僕らも接客がしやすい」
一方、夜市会場からおよそ8キロ離れた伊予市では…20年ほど前から大街道の会場で海外のカブトムシやクワガタを販売している、向井虫店です。
向井虫店 向井哲哉店長:
「今週分で600匹くらい」
新品の透明ケースに木のペレットと昆虫ゼリーを入れ、1匹ずつクワガタを移す作業で大忙し。
向井店長:
「ゼリーを割って入れないといけない。はい出番」
和氣アナ:
「出番?」
向井店長:
「こうして、こう入れる。はいどうぞー」
和氣アナ:
「え?まさか?」
向井店長:
「もう僕ひとりじゃたまらんのやって」
まさかのお手伝いをすることに…
子どもたちが大好きな昆虫を販売する業界が今、打撃を受けているというのが…
向井店長:
「もろですね。もろに受ける。輸入。円安だから」
長引く円安の影響で、インドネシアやフィリピンからの昆虫の輸入価格が1年前に比べ2割ほど高くなっているといいます。
ちなみに、3本の長い角が特徴!コーカサスオオカブトの仕入れ値は、サイズにもよりますが7000円ほど。コロナ前には3000円台後半とのことで、実に2倍の高値です。それでも安いケースを探すなど、コスト削減で夜市での値上げはなし。
向井店長:
「おじいちゃんおばあちゃんが孫に買ってあげる、あるいは親が子どもに買ってあげるとなると、だいたい上限(価格)が決まる。好きな種類を選べなかったりする。できるだけそこを抑えていかないといけない」
毎年人気の虫釣りや1等でヘラクレスオオカブトが当たる虫ガチャも、ワンコインの1回500円に据え置いて踏ん張ります。
向井店長:
「虫を見る子どもたちの目の輝きが違うと思う。そこはやっぱり夏ならでは。(子どもたちに)会いたい。これからもずっと会っていきたい」
松山中央商店街の土曜夜市は、あす午後1時に開幕し7月27日まで毎週土曜日に行われます。