衆院選 選挙期間も折り返し、各党の大物が続々と愛媛入り 支持獲得へ政策アピール
選挙期間も折り返しとなった衆院選。愛媛県内選挙区の候補者の応援のため、各党の大物が続々と愛媛入りしています。
21日午後、西予市城川町。自民党の岸田文雄・前総理が、愛媛3区の候補者の応援に訪れました。
岸田文雄前首相:
「成長と分配、皆さんの賃金の引き上げの好循環。このとっかかりができたということであります。要は賃金の引き上げ、これを愛媛県においても、皆さんの手元においてもしっかりと実感できる経済をこれから作れるかどうかが今問われています」
岸田前総理は、賃上げやデフレ脱却など自らの内閣で取り組んできた成果や、自民党が掲げる経済政策などをアピールして支持を呼びかけました。
岸田前首相:
「今このタイミングで経済を再生しておかなければならない。今このタイミングで皆さんの社会保障、しっかりと整備しておかなければならない。今このタイミングで子ども子育てしっかりと支援を進めていかなければならない。今このタイミングで皆さんのふるさと、活力をしっかりとしたものにしておかなければならない。こうした正念場を迎えているわけです」
また、「政治とカネ」の問題では前総裁としてお詫びするとした上で、党規約や法律の改正など自らが実施してきた政治改革に理解を求めていました。
一方、今治市。
愛媛2区の候補者の応援に駆け付けたのは、立憲民主党の小川淳也幹事長です。
立憲民主党 小川淳也幹事長:
「働いている人の半分は派遣です。非正規です。そして女性に限ってはこれが6割とも7割とも言われている。こんな状況を作りながら口だけで賃金上げろ上げろ言ったって上がるはずがないじゃないですかやっぱりね。労働市場、働いている人のよって立つ基盤をもっと強くしなければいけない」
小川幹事長は非正規雇用労働者の待遇改善や、食料やエネルギーの国産化推進など党の公約をアピールしました。
さらに裏金問題などに触れ、政治資金の透明化や厳罰化など政治改革の推進を強く訴えました。
「今社会が行き詰まってる見通しを持てなくなっている。将来に不安を感じる。今安心して暮らせないこの社会を何とかしてほしいっちゅうのが国民の願いですからね。政治改革はもちろんやるんですけど、本当の社会の変革、人口減や高齢化や社会保障の痛み、莫大な財政赤字。たたき売られる円、それでも輸入に頼らないかん構造。そして労働市場の破壊こうした問題に取り組んでこそ、今の時代の日本の政治だと思うんです」
同じく愛媛2区に立候補している候補者の応援のため今治を訪れたのは、日本維新の会の馬場伸幸代表です。
日本維新の会・馬場伸幸代表:
「国はね、年間110兆円もお金持っている。だからね、1%それをカットすれば1兆円のお金、生み出せます。やらないのは政治家がやる気がないだけ」
馬場代表は議員定数や議員報酬の削減などをもとに、大阪府で進めている高校の授業料の完全無償化など教育改革の実績をアピールしました。
そのうえで「消費税減税」「社会保険料の負担軽減」など、暮らしや経済、子育て支援を充実させる必要性を訴えました。
「経済を大きくして税収を増やして、その税収を高齢者の皆さん方やそして社会的弱者の皆さん方に新たな行政サービスとして提供をさせていただく。これがね、日本維新の会の考え方です。10年後、50年後、我々の子どもや孫の時代にこの四国や愛媛、今治にどんどん若い皆さんが来る、そしてここで生まれ育った子どもたちがここで働けるようなそういう仕組みをつくっていきたいんです」