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新居浜市で一家3人殺害 被告の男が初公判で起訴内容認める 弁護側は心神喪失と無罪主張【愛媛】

2023年12月6日 11:43
新居浜市で一家3人殺害 被告の男が初公判で起訴内容認める 弁護側は心神喪失と無罪主張【愛媛】
殺人などの罪に問われている河野智被告

おととし、新居浜市で一家3人を殺害したなどとして殺人などの罪に問われている男の初公判が開かれ、被告は起訴内容を認めました。

一方、弁護側は心神喪失の状態だったなどとして無罪を主張していて、被告に刑事責任が問えるかどうかなどが争点になります。

殺人などの罪に問われているのは、住所不定・無職の河野智被告(56)です。

起訴状などによりますと、河野被告は、おととし10月新居浜市垣生の元同僚、岩田健一さん(51)と健一さんの父親の友義さん(80)、母親のアイ子さん(80)の3人をナイフで刺して殺害したなどとされています。

松山地裁で開かれたきょうの初公判で、河野被告は「間違いありません」と起訴内容を認めましたが、弁護側は、被告は犯行当時、善悪を判断する能力がない“心神喪失”の状態であったとして無罪を主張しました。

一方、検察は、河野被告は妄想型の精神疾患で心神耗弱状態にあったが「責任能力を完全には失っていなかった」などと主張しました。

さらに、検察は、河野被告は被害者の岩田健一さんがインターネットの掲示板に被告の個人情報を書き込んだり、電磁波攻撃をしたりしていると思い込むなど、犯行に至る経緯を明らかにしました。

今回の裁判では、被告の刑事責任能力の有無や量刑の程度などが争点になります。

裁判員裁判はきょうから6日間の日程で行われ、判決は今月18日に言い渡されます。