じゃこ天騒動後…愛媛と秋田知事が初対面 じゃこ天ときりたんぽ鍋の「なかよしセット」は15分で完売
「じゃこ天は貧乏くさい」。秋田県知事による発言から20日あまり。東京で、愛媛と秋田の両知事が騒動後初めて、顔を合わせました。全国が注目した「じゃこ天騒動」の結末は?
15日午後、東京・有楽町に姿を現したのは…愛媛県の中村知事と、秋田県の佐竹知事です。
10月。
佐竹知事:
「いいステーキだと思ったら、じゃこ天。貧乏くさい」
秋田市で行った講演でかつて四国で食べた料理を酷評した、佐竹知事。
愛媛県民:
「え~!?残念ですよね、おいしいのに。みんな食べてもらいたいですよね」
愛媛県民:
「失礼やなと思いますね、やっぱり愛媛県の名産品なのでそういうのを考えずに言っちゃうのは知事としてどうなのかなと思います」
秋田県庁に全国から批判や苦情が寄せられる騒ぎとなり、佐竹知事は…
佐竹知事:
「四国の方々、四国と関係のある方々、また県民のみなさまに大変に不快な思いをさせたということで、心からお詫び申し上げたいと思います」
と、謝罪。一方の中村知事は…
中村知事:
「揚げたてのじゃこ天は格別でありますし、秋田県のきりたんぽ鍋に入れると、もっと美味しいのかなと思います」
そして15日、四国4県と秋田県が合同で開いた特産品販売会で、騒動後初めて、両知事が顔を合わたのです。
冒頭、あいさつに立った佐竹知事は…
佐竹知事:
「四国に対し、失礼な言葉を発したにも関わらずきょうこのように四国4県と物産の販売ということで自分なりに反省しつつ感謝を申し上げたい。大変申し訳なく思っていますが、一生懸命頑張りますのでよろしくお願いします」
と、何度も謝罪。それに対し…
中村知事:
「一言冒頭に言いたいのはあんまり気にされんでください。ほんとにみんなお互いの宣伝ができて、結果良しというふうに受け止めていますので、楽しく一緒に手を合わせてやりたい」
15日用意した宇和島のじゃこ天やきりたんぽ鍋などが詰め合わせになった「なかよしセット」は、50セットがわずか15分で完売と、想定以上の売れ行きでした。
愛媛から来場:
Q.きりたんぽ初めて?
「はい、すごく楽しみにこのじゃこ天を切って(入れて)食べようかなと。逆に良い炎上になって特に秋田の方とか東北の方とかがじゃこ天を知っていただけたのでそれはすごくうれしい」
東京から来場:
「きっかけはまずかったかもしれないが、ある意味面白いことかなと思う。それぞれの個性が寄り合って掛け算して、よりそれぞれの魅力が発信される場になっていると思う」
最後はがっちり握手で“手打ち”となった、愛媛・秋田の「じゃこ天騒動」。
16日、17日には名古屋で物産展を開催するなど、新たな関係性での連携を進めていく方針です。
中村知事:
「これだけ注目していただいて一気にじゃこ天の知名度も上がったと思う。そういう意味では今回の催しをしてもらった秋田県知事に感謝したい。(愛媛と秋田で)まったく食文化も違うと思うので、お互いが普段とは違った味を楽しむ絶好のコラボができるのではないか」