愛媛県内で初めて「豚熱」感染確認 捕獲された野生イノシシから
愛媛県内で初めて野生のイノシシが豚熱に感染していたことが確認されました。県は、養豚場への情報提供や注意喚起を行うなどして発生予防対策の徹底を呼びかけています。
豚熱はブタやイノシシに特有のウイルス性疾病です。県畜産課によりますと、先月28日、西条市で捕獲された野生のイノシシ1頭を検査したところ、豚熱への感染の疑いがあることがわかりました。
その後、国による遺伝子解析の結果を踏まえ、きのう農林水産省が陽性と判定したということです。
感染が確認されたイノシシはすでに殺処分されていて、県は捕獲場所と処分した場所で消毒作業を行ったほか、まん延防止対策として捕獲場所から半径10キロ圏内で死んだ野生のイノシシなどの検査を強化しています。
また、県内65戸の養豚場に対し、イノシシ用の侵入防止柵の設置や、出入りする従業員と車両の消毒徹底を改めて通知するなどの対応をとっています。
県畜産課は、「豚熱は人に感染することはない」としたうえで、「死んだイノシシを発見した場合は、最寄りの家畜保健衛生所に連絡してほしい」と呼びかけています。