空き家の公費解体 笠岡市
人口減少が進む地方の深刻な課題です。放置すれば倒壊の恐れがある空き家の公費解体が今日(17日)、岡山県笠岡市で行われました。
住宅密集地の一角で、骨組みがあらわになった空き家。築70年近くが経過し、近隣の火事に巻き込まれた痕跡もあります。しかし相続が放棄され「相続人不存在」となっているため、笠岡市が公費による解体を始めました。
解体にかかる税金は、およそ300万円。1500を超える空き家がある笠岡市は、倒壊する恐れの高い38件の「特定空家」について、去年12月から公費解体を行っています。空き家の公費解体を巡っては、人員不足に加え所有者側とトラブルの懸念から、自治体により温度差があります。
今回の解体費用は、土地が売れた場合、その利益が充てられるということです。笠岡市は、空き家になる前の利活用を促すと共に、解体が必要な場合、所有者へ指導や勧告を行っていくとしています。
最終更新日:2025年2月17日 16:21