赤ちゃん3人遺棄1人殺害 母親に懲役6年判決
高松市の自宅アパートで、出産した赤ちゃん3人の遺体を遺棄し、この内1人を殺害した罪に問われた母親の裁判員裁判で、高松地方裁判所は今日(21日)、懲役6年の判決を言い渡しました。
判決を受けたのは高松市の無職、山下あゆみ被告36歳です。判決によりますと被告は2020年4月、自宅で生んだ男の子の鼻と口を濡れたタオルで覆い殺害。この子を含む男の子の赤ちゃん3人の遺体を自宅アパートに遺棄しました。
この裁判では、被告の発達障害の特性が犯行にどう影響したかなどから、量刑が争点となっていました。
今日の判決公判で高松地裁の深野英一裁判長は、赤ちゃんの殺害について「生きるために唯一頼ることができた母親から生命を蔑ろにされた結果が、重大であるのは明らか。」と非難しました。
また、発達障害の特性については、被告が犯行まで公的機関への相談を検討しなかった点などで影響があった可能性を否定出来ないとした一方、「影響は大きいとはいえず、障害特性を理由に刑の責任を減らすにも限度がある。」と指摘。
懲役7年の求刑に対し、懲役6年の実刑判決を言い渡しました。