ポンプ場の排水設備が正常稼働せず　台風10号で浸水被害　東かがわ市

　台風10号の影響で記録的な大雨となり浸水被害の出た香川県東かがわ市で、雨水を排水するポンプ場の設備が、正常に稼働していなかったことが分かりました。

　東かがわ市では8月29日、観測史上最大となる1時間に103テン5ミリの猛烈な雨が降りました。市内では71件の床上・床下浸水が発生し、白鳥神社では境内の一部が水で覆われました。

　市によりますと、松原地区にある松西ポンプ場には雨水を排水する機械2台が設置されていますが、いずれも8月29日午後4時20分ごろ故障が確認されたということです。職員が駆けつけ、1台はおよそ30分後に復旧しましたが、もう1台はおよそ5時間半後の午後10時ごろに復旧しました。

（東かがわ市都市整備課　長町秀和課長）「原因について詳細をはっきりさせて、以後起こらないようにやっていきたい。」

　ポンプ場は月に1度点検が行われていて、故障が確認された29日の朝にも業者による点検が行われていましたが、異常は見つからなかったということです。

　市では市内25か所あるポンプ場を順次点検していくとしています。