「老人ホームで虐待」元入所者の親族が損害賠償求め訴え

　津山市の特別養護老人ホームで職員から虐待を受けたとして、元入所者の親族が今日（15日）、施設を運営する社会福祉法人などに、およそ1億円の損害賠償を求める訴えを岡山地方裁判所に起こしました。

　訴えを起こしたのは、津山市桑下の特別養護老人ホーム「愛和荘」を利用していた、元入所者の5人の親族です。訴状などによりますと、入所していた男女5人が2019年から2021年の間、複数の職員から怒鳴られたり、顔や背中を殴られたりなどの暴行を日常的に受けたとしています。5人は既に亡くなっていて、この内4人は虐待と死亡の因果関係があるとしています。

　また副施設長が暴行を黙認・放置し、岡山県の行政監査などで事実の隠ぺいを続けたとして、副施設長と施設を運営する社会福祉法人愛和会に、合わせておよそ1億円の損害賠償を求めています。

　愛和会は「事実無根で虐待はしていない。訴状が届いてから内容を見て裁判ではっきりさせたい。」としています。