瀬戸大橋の列車トラブル JR四国が原因調査 架線とパンタグラフとの間で何らかの異常か
JR瀬戸大橋線の快速マリンライナーが瀬戸大橋の上で立ち往生した問題で、現場近くの架線が切れていた他、列車に架線の電流を取り入れるパンタグラフが損傷し、自力で走行出来ない状態になっていたことがわかりました。
トラブルから一夜明けた今朝(11日朝)のJR高松駅は、快速マリンライナーを利用する通勤通学の客などで混雑していました。
昨日(10日)午前、JR瀬戸大橋線の児島駅と宇多津駅の間で架線トラブルが発生し、瀬戸大橋の上を走っていた快速マリンライナーが立ち往生。乗客およそ150人が車内に取り残されましたが、およそ6時間後に横付けされた別の列車に乗り換え、救出されました。このトラブルに伴いJR瀬戸大橋線は12時間半程に渡って運転を見合わせ、およそ1万5000人に影響が出ました。
JR四国は昨日の会見で、トラブルについて陳謝した上で、立ち往生した現場のおよそ300メートル手前で架線が切れていたことを明らかにしました。9月下旬の検査と今月上旬の目視での点検では、いずれも異常は無かったということです。
また、立ち往生した列車は3基のパンタグラフがいずれも損傷し、自力で走行出来ない状態になっていて、JR四国は架線とパンタグラフとの間で、何らかの異常があったとみて詳しい原因を調べています。
一方、JR西日本岡山支社の林秀樹支社長は今日の定例記者会見で、トラブルを謝罪しました。マリンライナーはJR四国が路線の管理、JR西日本が岡山と児島の間を運行しています。今回、JR西日本は児島から車両を出し、乗客の救出や水の提供を担いました。林支社長は、互いの判断の遅れを認め上で、事故の調査にも協力し、今後、対話を深めて連携の強化を図るとしました。
一方、斉藤鉄夫国土交通大臣は今日の会見で、JR四国に対してトラブルの原因を究明し、再発防止策を報告する様、指示したことを明らかにしました。