【再審無罪確定】袴田巌氏巡り検察控訴断念時の談話は「名誉毀損」だとして弁護団が国に損害賠償求め提訴へ
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59年前の事件で再審無罪が確定した袴田巌さんについて、検察が控訴を断念する際に出した談話が名誉毀損(きそん)に当たるとして、弁護団が国に損害賠償を求める訴訟を起こす方針を固めたことがわかりました。
1966年、旧清水市で一家4人が殺害された事件で、証拠のねつ造が認定され無罪が確定した袴田巌さん。袴田さんの無罪確定を巡っては、2024年9月、静岡地裁が捜査機関の証拠のねつ造を指摘し、無罪判決を言い渡しましたが、同年10月、検察のトップである畝本直美検事総長が控訴断念を発表する一方、「本判決は多くの問題を含む到底承服できないもので、控訴して上級審の判断を仰ぐべき内容と思われます」と、強い不満をあらわにしていました。
関係者によりますと、これを受け、弁護団は、2月12日、都内で開かれた会議で、この談話の内容が名誉毀損(きそん)に当たるとして、国に損害賠償を求める訴訟を起こす方針を固めたことがわかりました。弁護団は、これまでに静岡地検に抗議声明を提出し、無罪の袴田さんを犯人視する内容だと、談話の撤回を求めていました。