旧優生保護法めぐる裁判 静岡県内の女性2人 国と和解が成立 原告団が和解の合意書に調印
旧優生保護法のもと障害などを理由に不妊手術を強いられたとして浜松市の女性らが国に損害賠償を求めた裁判で13日、和解が成立しました。
浜松市の武藤千重子さん(75)は視覚障害を理由に不妊手術を強いられたとして国に3300万円の損害賠償を求めていました。2024年5月、一審の地裁浜松支部は国に1650万円の支払いを命じました。
国は東京高裁に控訴していましたが、7月に最高裁が国の賠償責任を認める判断を示したことをうけ13日、国が武藤さんに対し1650万円を支払うことで和解が成立しました。
<武藤千重子さん>
「きょう午前2時から起きている。どうなるかなと思って。なかなか寝られなくて今夜からは寝られると思います。安心して、良かったと思います」
その後、武藤さんら原告団は、国からの謝罪や賠償金が盛り込まれた合意書に調印しました。
旧優生保護法をめぐる訴訟では県内の80代の女性が起こした裁判も和解が成立しています。