ドイツ車突入 極右政党支持者らによる移民排斥訴えるデモも
ドイツ中部のクリスマスマーケットに車が突っ込み、5人が死亡した事件について、現地当局は犯行の背景にサウジアラビアからの難民に対する扱いに不満があった可能性があると明らかにしました。
AP通信などによりますと、ドイツ中部のマクデブルクで20日夜、クリスマスマーケットに車が突っ込んだ事件では、9歳の子どもを含む5人が死亡し、今後もさらに死者が増える恐れがあります。
こうした中、検察当局は21日、逮捕されたサウジアラビア出身の50歳の医師について、犯行の背景に「ドイツでのサウジアラビア難民の扱いに不満があったのではないか」と明らかにしました。ただ、動機はまだ明らかではないとしていて、当局が調べを進めています。
一方、事件が起きたマクデブルクでは、極右政党支持者らが移民排斥を訴えるデモが行われました。
ドイツでは移民の増加による治安の悪化への懸念などから、移民排斥を訴える極右政党が支持を拡大していて、来年2月にも行われる見通しの総選挙でも、移民政策が焦点の1つとなっています。