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インフルエンザ急増!例年より早い流行…教育現場と医療機関が対応に追われる(静岡県)

2023年11月7日 18:07
インフルエンザ急増!例年より早い流行…教育現場と医療機関が対応に追われる(静岡県)

全国各地で猛威をふるうインフルエンザ。静岡県内でも4シーズンぶりとなる注意報が出ていて、患者数は、新型コロナの約10倍と推定されています。学校や病院の現状はどうなっているのでしょうか?

例年、冬に流行する季節性インフルエンザ。しかし、2023年はすでに全国各地で猛威をふるっています。県内では10月初旬、2006年の統計開始以降、最も早い記録となるインフルエンザ注意報が4シーズンぶりに発表されました。県によりますと、10月29日までの1週間の患者数の推計は、約2万3000人と新型コロナの患者数のおよそ10倍です。いつもより早いインフルエンザの流行に教育現場は…。

(静岡市立清水入江小学校 浦山 恭子 養護教諭)
「今までは冬の寒い時期に流行っていたが、ことしは夏休み明けから感染が確認され10月に多くなった」

静岡市清水区の清水入江小学校では3週間前、全校児童 約650人のうち、約50人が体調不良で欠席。このうち16人がインフルエンザ陽性が確認され、1つのクラスが学級閉鎖となりました。県は6日、高校、小学校、幼稚園でインフルエンザに感染したとみられる患者が107人確認され、11施設が学級閉鎖になったと発表。9月4日からの集計で、学級閉鎖になった学校や園は516施設に上ります。清水入江小学校は、さらに流行するとみられる冬に向けて、手洗いのポスターを掲示するなど対策を入念にしています。

(静岡市立清水入江小学校 浦山 恭子 養護教諭)
「寒くなる時期にインフルエンザが多くなってくるのではと心配している」「手洗いうがいを中心に感染予防をして、窓を空けて換気をするようにしている」

一方、発熱外来で対応している静岡市のクリニックでは…。

(榎本内科クリニック 榎本 哲也 院長)
「例年は11月くらいからワクチン接種をしていたが、問い合わせが多かったので、ことしは10月中旬から始めた」

例年よりも時期を早めてワクチン接種に対応していました。なぜ、インフルエンザがこの時期に流行しているのか、榎本院長は、新型コロナの位置付けが「5類」に引き下げられたことが要因の1つと推測しています。

(榎本内科クリニック 榎本 哲也 院長)
「新型コロナの対応でマスクや手洗いを気を付けていた人が多く、去年おととしはインフルエンザの患者が少なかった」「患者さん自身も免疫がない状態で、予防対策が少なくなったので、流行しているのではないかと思う」

県は体調が悪い場合は人が集まる場所は控えたり、こまめに手を洗い密を避けるなど、感染症対策の徹底を呼び掛けています。

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