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新年度も“値上げの波” 光熱費上昇が家計に追い打ち 業務効率化で“値下げ”するスーパーも(静岡)

2025年4月1日 8:07
新年度も“値上げの波” 光熱費上昇が家計に追い打ち 業務効率化で“値下げ”するスーパーも(静岡)

物価が高騰する中、4月から始まる“値上げの波”。年度替わりの前後の小売店の売り場の状況は?商品値上げに加え光熱費値上げが家計に追い打ち…。そんな中、業務の効率化を図り値下げを実現したスーパーも。

街行く人に・・・値上げについて聞いてみると

(市民 )
「もうきついですね、すごくきつくて」「この子もよく食べるので、いろいろなものが値上がりして、品数とかも、ちょっと減らしていかないと」

(市民)
「大変だが仕方がないのでは。どこかで上がらなければ日本もやってけなくる給料も上がればいいけど」

物価が高騰する中、4月から始まる“値上げの波”。

民間の調査会社「帝国データバンク」によりますと“4月中だけで”値上げされる食品は4225品目に。1年半ぶりに“1か月という期間で”4000品目を超える結果に…。要因は原材料費や人件費・物流費が上昇しているからだといいます。

値上げの勢いはまだまだ加速を続ける見通しで、2025年中に予定されている値上げは表されているだけでも1万1707品目。すでに、2024年1年間で値上げした品目の9割を超えているのです。

(高山 基彦 キャスター)
「実際にどういった商品が値上がりするのか聞いてきます」

店内に入ると、まず見えてきたのは「ビール」。お花見シーズンに欠かせない「お酒」ですが、値上げするというのです。

(田子重 西中原店 増田 克己 店長)
「値上がりするということで、きのうや日曜日に買いに来る人が多かった」「ビールで6%、リキュールで9%ぐらいの値上げをする」

田子重では、4月5日以降、酒類で533品を値上げし、6缶パックで90円値上がりするものもあるといいます。この値上げに、お酒を飲む人は…。

(客)
「酒も好きで飲むから困る」「値上がりする前に買っておけばよかったなと思った。しょうがない」

し好品とされるお酒ですが、価格高騰により我慢が強いられてしまうかもしれません。
さらに、値上げは生活に欠かせないものまで…。

(田子重 西中原店 増田 克己 店長)
「紙売り場です」

(高山 基彦 キャスター)
「店頭見ると、在庫がないですね」

ティッシュやトイレットペーパーでも、大手メーカーは4月中の出荷分から5~10%ほど値上げすると発表。値上げ前に買おうと買い占める人が続出し、棚は寂しい状況に。

このほかにも、田子重では野菜や卵、乳製品でも、仕入れ値が4月1日から順次変わるため、今後、値段の変動があるといいます。

(田子重 西中原店 増田 克己 店長)
「原料が高騰すると値上げをせざるを得ない」「仕入れてそのまま売る商品は、スーパーとしては安くする方法はない。割引セールを活用して安く買ってほしい」

“値上げ”は食料品だけではなく「光熱費」も…。

政府の補助金が終了したことで電気代が値上がりします。中部電力では平均的な家庭の電気料金で3月の使用分に比べ439円値上がりし8818円に。東京電力では、標準家庭モデルで3月使用分に比べて436円値上がりし9031円に。

一方、静岡ガスでは標準家庭の場合3月分に比べ65円値上がりします。ますます、家計にのしかかる物価高騰の影響。

そんな中、あえて値下げして販売するスーパーも。

西友ではプライベートブランドである「みなさまのお墨付き」商品の値下げや、価格据え置きをするというのです。業務の効率化を図り値下げを実現したという西友は…。

(西友 商品開発室 佐野 光宏さん)
「レジのセルフ化やマルチタスク 化することで実施できた」「新生活で新しい朝なので簡便性の高い商材」「おつまみやスナックなど、花見や 行楽で使える商品を選定している」

西友では、業界的に値上がりするとされているハムやベーコンといった加工食品や調味料のドレッシングなど26品目を値下げするということです。

最終更新日:2025年4月1日 8:19
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