小さな町で愛された「どら焼き」 料理に華を添える昆布 隠れた逸品を発掘 北海道
札幌で26日、「北の味覚 再発見」と題した商談会が開かれました。
品質がよくても知名度が低いために伸び悩む道内の特産品を知ってもらうのが狙いです。
どんな特産品がPRされていたのでしょうか。
秘伝のタレで肉のうま味を引き出した十勝名物の豚丼や、加熱せず生にこだわった乙部町のはちみつなど、北海道各地からおいしいものが集まったのは「北の味覚 再発見」と題した商談会です。
およそ60の企業が出店し、自慢の商品をアピールしました。
並々ならぬ想いで参加しているのが、道南・八雲町の和菓子店「くら屋菓子舗」です。
一番の人気は、道産の卵と牛乳をふんだんに使った生地に、自家製の粒あんとバターをサンドしたこだわりのどら焼きです。
(鷲見記者)「あんこが控えめな甘さで、中に入っているバターとの相性が抜群です」
半世紀以上地元で愛される菓子店ですが、ある悩みがー
(くら屋菓子舗 倉地勝美店主)「人口減少などで売り上げが下がっている。3割くらい落ちました。コロナになってからは急速に」
これまで店舗だけで販売していたため、道南以外ではあまり知名度がありませんでしたが、売り上げの低下を受けて札幌などでも売りたいと思うようになりました。
さっそく東京から来た企業の目に留まったようです。
(スパークル 織田賢也さん)「あんこを増やしてもらうことは可能ですか?」
(スパークル 織田賢也さん)「北海道は地元でとれたもので作れるという素晴らしい環境があるので、販売を一緒になってやっていけたら」
こちらは壮瞥町の食品メーカーが作る花や文字にデザインされた昆布です。
レーザーで加工していて、見た目でも料理に彩をそえます。
これまではホテルなどでしか販売していなかったため、あまり知られていませんでした。
この商品は大型量販店の担当者が魅力を感じたようです。
(大型量販店の担当者)「どこにもないオンリーワン性を感じる面白い商品で、ぜひ(一緒に)やってみたい」
(寿昆布の北海食品 松田賀允さん)「これから商売につながっていけるように、全国・国外に行ければいいなと思います」
隠れた道内の特産品を紹介する商談会。
全国に新たな北海道の魅力を伝えるきっかけになったようです。