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高齢者の反発相次ぐ 敬老パスの見直し「3年から5年程度の経過措置が必要」秋元札幌市長 

2024年3月27日 16:10
高齢者の反発相次ぐ 敬老パスの見直し「3年から5年程度の経過措置が必要」秋元札幌市長 

札幌市の敬老パスについて、新制度移行に必要な開発事業費を含む新年度の一般会計予算案が26日に可決されましたが、秋元市長は改めて3年から5年程度の経過措置を設ける考えを示しました。

(札幌市 秋元克広市長)「経過措置を設ける、あるいは新制度と旧制度をどのようにしていくのか。3年から5年ぐらいの経過措置も含めて検討していきたいと思っています」

札幌市の秋元市長は「敬老パス」を見直して導入を検討している「敬老健康パス」への移行について、3年から5年程度の経過措置が必要だとの考えを示しました。

札幌市では70歳以上の高齢者に、地下鉄やバスなどで利用できる「敬老パス」を発行していて、現在の制度では最大1万7000円の自己負担で7万円分利用することができます。

札幌市は現在の敬老パスから、歩数などに応じて交通機関で使えるポイントを与える新制度「敬老健康パス」の導入を検討していますが、高齢者からの反発が相次いでいます。

(札幌市 秋元克広市長)「いままで議論にあった事柄を再度しっかり受け止めながら制度設計をしたうえで、その案ということをまた示していく」

敬老パスの制度見直しをめぐっては、市が検討する利用額上限の引き下げや自己負担額の増額など、経過措置の具体的な内容が今後の課題です。