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意見様々“敬老パス”あなたはどう思う?札幌市議会でも喧々諤々…キモは“歩数でポイント”

2024年2月20日 18:32
意見様々“敬老パス”あなたはどう思う?札幌市議会でも喧々諤々…キモは“歩数でポイント”

70歳以上を対象に発行されている「敬老パス」について、札幌市が制度の見直しを進めています。

きょう(2024年2月20日)の市議会では、利用者の不安に応えられるのか議論が交わされました。

(議員)「現行制度を利用する高齢者に混乱や不安を与えています」

20日の札幌市議会で議論が交わされたのは、「敬老パス」の今後のあり方についてです。

70歳以上の高齢者に発行される敬老パスは、最大1万7千円の自己負担で、地下鉄やバスなどが最大7万円分利用できます。

いま、この制度の見直しが進められています。

市が検討しているのは、ウオーキングの歩数やイベント参加など、健康寿命を延ばすための活動にポイントが付与され、敬老パスに移行して利用する制度です。

市民にとってのメリットは、自己負担がなくなり、JRやタクシーなど利用先の拡大が見込まれること。

一方で、従来のように現金でチャージすることができず、利用上限が2万円分に引き下げとなります。

制度の大きな見直しに、市が開いた意見交換会では―

(参加者)「いきなり2万円になるのか、もう一度考え直していただきたい」

(参加者)「75歳になったらいやなことはやりたくないんです!」

利用上限の大幅な引き下げやポイントを、「歩いて稼ぐ」必要があることに根強い反発がありました。

利用者からは慎重な検討を求める声が上がっています。

(利用者70代)「初期費用がなくなるのは賛成だけど、歩数でポイントつくとかは疑問かな」
(利用者70代)「私たちは歩けるからいいけど、歩けない人はいる、友達に。そういう人は大変じゃないか」

秋元市長は、いまの敬老パスと、あらたな制度の両方を選択できる移行期間を設ける考えを示唆しました。

(秋元克広市長)「現行制度の選択や継続、こういったことも含めた段階的な取り組みを検討してきたい」

市は、意見交換会やアンケートなどで寄せられた声をもとに、新たな制度について検討していく考えで、2026年度からの移行を目指しています。