小中学校の欠席者は過去最多 “インフル”再び流行 1時間の診察で3人 卒業シーズン前に警戒
季節性のインフルエンザが再び流行しています。
今シーズンは例年より早く患者数が増加しましたが、今回猛威を振るっているのは「インフルエンザB型」で、札幌市では警報レベルに近づいています。
札幌市内の小児科クリニックです。
発熱などの症状があり受診する患者が増えているといいます。
(母親)「きのうの夜40度まで上がってけさ、さっき9度6分でした」
なかでも去年12月に一度、ピークを迎えた季節性のインフルエンザが再び猛威を振るっています。
今回感染が拡大しているのが「インフルエンザB型」です。
(円山ため小児科 多米淳院長)「きょうも1時間の診察のなかで3人、インフルエンザB型がいらっしゃいましたので、やはり流行はまだ続いているという認識でいいと思います。今シーズンは11月、12月にA型にかかった、そして2月に入ってからB型にかかったと、2回かかった患者さんが結構な数いらっしゃいます」
今シーズンは特に患者数が増えているのが、札幌市立の小中学校です。
インフルエンザによる欠席者数は小学校で2万人を超え、中学校でも5000人を超えるなど、ともに過去10年間で最多を更新しています。
さらに札幌市内56の医療機関で行った定点調査では、今月5日から11日までの1週間で1医療機関あたりの患者数は28.14人と、再び警報レベルの30人に近づいています。
(札幌市保健所 葛岡修二感染症総合対策課長)「1月の半ばから増加の傾向が続いておりますので。A型インフルエンザウイルスやB型インフルエンザウイルスというところについて、免疫をお持ちの方の割合がやはり以前と比べると少し低くなっているのかなというところも、要因の1つと考えられるというふうにみてはおります」
再び感染が拡大している季節性インフルエンザ。
これからの受験や卒業式シーズンを前に、手洗いやうがい、状況に応じたマスクの着用など基本的な感染対策の徹底が不可欠です。