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一度だけでなく再び感染する恐れも 猛威振るうインフルエンザ 北海道で警報レベル続く

2023年12月5日 16:20
一度だけでなく再び感染する恐れも 猛威振るうインフルエンザ 北海道で警報レベル続く

季節性インフルエンザが猛威を振るっています。

例年より早く患者数が増加し、警報レベルの状況が続いていて、人と会う機会が増える年末年始は特に注意が必要です。

札幌市内の小学校に通う女の子です。

発熱などの症状があり小児科を受診し、インフルエンザの検査を受けました。

(母親)「熱は下がっていたので様子をみようかなと思ったんですけれども、学級閉鎖だったのもあるので一応検査しに。(インフルエンザが)流行り始めてからもう2回学級閉鎖になっているので」

結果は陰性でしたが、こちらの小児科医院ではインフルエンザの患者が増え続けているといいます。

(円山ため小児科 多米淳院長)「だいたい多い日で1日に25人程度のインフルエンザの患者さんが来院されますね。早い時期の流行ですので、やっぱりワクチン接種の効果が出る前にかかっている方がいるかなという印象は持っています」

インフルエンザは1医療機関あたりの患者数で30人が「警報レベル」の目安ですが、先月26日までの1週間で札幌市は59.96人。

道内全体でも51.90人と全国の都道府県で最も多くなっています。

北海道全域が警報レベルの感染状況です。

季節性インフルエンザはA型とB型があり、現在流行っているインフルエンザのほとんどは、感染力が強く症状も強いとされるA型です。

しかし、医師はことしのインフルエンザにはある特徴があると言います。

(円山ため小児科 多米淳院長)「A型が2回、それからA型にかかってからB型という方が私のところでもいましたので、(複数回感染という)可能性はあります。型がちょっと違うという報告はありますので、A型が2種類いますということは情報としてあります」

これは、同じインフルエンザA型でも今年は型の違う2種類が存在してるためです。

このため、何度もインフルエンザにかかる患者が出ているのです。

一度感染してもさらに感染する恐れのある今年のインフルエンザ。

1か月以上にわたりインフルエンザが警報レベルで猛威を振るっている札幌市の保健所は、今後さらに注意が必要だと話します。

(札幌市保健所 寺田健作医師)「まだピークアウトしている状況ではないのかなと。年末年始に向けて人と会う機会とかも多くなると思いますので、やはり体調が悪いときとか熱が出ているとき、そういったときは無理をせずに、人の多いところは避けるとか、人と会ったら手洗いをするとかそういったところが重要なのかなと思います」

例年より時期が早く警報レベルで猛威を振るっている季節性インフルエンザ。

ことしは一度感染した人も再び感染する恐れがあるため、感染対策の徹底が不可欠です。