2人死亡の衝撃…イヌサフラン誤って食べたか 北海道内10年で8件の食中毒も 注意呼びかけ
札幌市内で2024年5月、2人が死亡しているのが見つかりました。
有毒の植物・イヌサフランを食べたことによる食中毒が死因とみられていて、保健所が注意を呼びかけています。
札幌市保健所によりますと、2024年5月上旬、札幌市内で2人が死亡しているのが見つかり、警察からの連絡を受けて調べたところ、遺体から有毒成分の「コロヒチン」が検出されたということです。
コロヒチンは植物のイヌサフランに含まれていて、亡くなった人の自宅の庭にはイヌサフランが生えていたことから、2人はイヌサフランを食べたことによる食中毒で死亡したとみられています。
イヌサフランは葉がギョウジャニンニクなどの山菜とよく似ているため、専門家は注意を呼びかけています。
(北海道立衛生研究所 生活科学部 主査 髙橋正幸さん)「掘り上げた際の違いが1つありまして、ギョウジャニンニクの方には大きくなった球根がなくてひげ根が伸びていくような状態になっています。イヌサフランはごろんとした球根がついていますので、掘り上げた際の確認方法として1つポイントになる。判断がつかないものは絶対に採らない、もちろん食べてはいけません。また、採った山菜なども家に帰って調理する前に改めて確認するということが必要になります」
道内では過去10年間で、ギョウジャニンニクと誤認してイヌサフランを食べたことによる食中毒が8件発生していて、山菜採りのシーズンをむかえる中、保健所は有毒の植物を誤って食べないよう注意を呼びかけています。