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「具合が悪い」「不安だ」医療機関に相談相次ぐ 小林製薬「紅麹」北海道で1500社関連か

2024年4月3日 16:12
「具合が悪い」「不安だ」医療機関に相談相次ぐ 小林製薬「紅麹」北海道で1500社関連か

小林製薬の「紅麹」をめぐり製品の自主回収が相次ぐ中、北海道でも「紅麹」由来の製品の製造や仕入れなどに関わる企業が1500社に上ることが明らかになりました。

さらに、健康被害が疑われる事例も報告されていて不安が広がっています。

小林製薬の「紅麹」をめぐる一連の問題。

帝国データバンクの調査では、小林製薬の紅麹を原料にした製品の仕入れや製造・販売などに関わった可能性のある道内の企業は、最大で約1500社に上るとみられています。

すでに対応を進めている企業もー

(当該商品を返品した人)「まんじゅうを回収していると聞いたので、家にあるかどうか調べたらあったので持ってきました」

「釜蒸し蔵」などの自主回収を発表した旭川の「ロバ菓子司」や、「ていぬくんクッキー」などの自主回収を発表した「ていね・さくら館」など、厚労省によりますと、道内の6社がすでに、小林製薬が紅麹原料を卸している会社から原料の提供を受けたとして、自主回収を進めています。

さらに2日、小林製薬の「紅麹」を使った健康食品を摂取した道内のあわせて4人が、腎機能の低下や尿の色の異常といった症状を訴えていることが分かりました。

札幌市豊平区にある腎臓専門のクリニックです。

小林製薬で回収を進めているサプリメントなどを摂取していた患者10人以上から、「具合が悪い」「不安だ」といった相談が相次いでいるといいます。

(さっぽろ南大橋クリニック 木村幸滋院長)「飲んだことがある方で倦怠感や体重減少や食欲不振や尿のトラブルがあるようでしたら、ためらわず受診していただきたい」

道内にも広がっている「紅麹」の問題。

専門医は、疑わしい食品を摂取して風邪のような症状のほか、じんましん・呼吸苦などの症状が出た場合は、ただちに病院を受診してほしいと呼びかけています。