その規模札幌過去最大100匹の譲渡会…ネコを守る取り組みそこかしこ オホーツク雄武町でも
飼い主が手放したネコや野良ネコを救う取り組みが道内各地で進んでいます。
札幌市では保護したネコの里親を探す過去最大規模の「譲渡会」が開かれました。
愛らしく鳴いたり仲良く寄り添ってお昼寝するネコも。
札幌市で、飼い主が手放したイヌやネコを保護する施設で、新たに里親を探す「譲渡会」が開かれました。
今回は施設のネコだけではなく、4つの動物愛護団体が参加して100匹を超えるネコが集まり、札幌市で過去最大規模となりました。
(訪れた人)「かわいいです。(保護ネコを)1匹でも多く飼えたらいいなと思っています」
(訪れた人)「家にネコがいることで(子どもに)命の大切さとかいろんなことを感じ取ってほしいなと思って」
施設に収容できるネコの数には限りがあるため、動物愛護団体はこうした「譲渡会」が必要だと話します。
(ねこたまご 後藤志帆代表理事)「保護ネコから選んでもらうと社会貢献の一助となるし、もらってもらえると新しい保護ネコを連れて来られるので、社会の中で助かるネコが増えるのでありがたいです」
保護をする以外にも飼い主のいないネコを増やさないようにする取り組みも進んでいます。
オホーツク・雄武町では、野良ネコや保護したネコに不妊や去勢手術を行っています。
住民が捕獲した野良ネコに手術を施したあと元々いた場所に戻すという取り組みが、雄武町の動物愛護団体によって行われています。
(ネコを連れてきた人)「うちで外飼いし始めたネコがいてメスが2匹いたので増えたら困るなと思ってきました」
(ネコを連れてきた人)「自分で捕まえて動物病院に連れていくよりも金銭的にお安くなると聞いたので」
手術後、元の場所に戻すのは地域ならではの理由があるといいます。
(雄武多頭飼育崩壊救済グループ 佐藤久美さん)「この辺りは愛護センターや保健所の収容施設も不足している。今のところはTNR(手術して戻す)というかたちで周知してもらって、ネコを増やさない方法で活動していきたいと思います」
愛護団体による支援で手術にかかる費用は1匹数千円程度。
この日、合わせて32匹に手術が行われました。
施設の収容数に限りがある中で、飼い主がいないネコを減らすために地域の事情にあわせた対策が進んでいます。