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「クマ問題に大きく影響」ハーフライフル銃の規制強化 専門家が反対声明 ハンター不足を危惧

2024年1月18日 18:59
「クマ問題に大きく影響」ハーフライフル銃の規制強化 専門家が反対声明 ハンター不足を危惧

クマやシカの駆除にも使われる「ハーフライフル銃」の規制強化が検討されていることについて、クマ対策の専門家らが反対声明を出しました。

(ヒグマの会 佐藤喜和事務局長)「ハーフライフル規制は北海道にとって大きな影響がある。シカ問題やクマ問題に大きく影響する」

クマ対策の専門家で作る「ヒグマの会」などは、「ハーフライフル銃」の規制強化に反対する声明を出しました。

道内で相次ぐクマの出没。

駆除のため主に使われる「ライフル銃」は、「10年以上続けて猟銃を持つこと」が所持許可の基準です。

一方「ハーフライフル銃」は弾をまっすぐ飛ばすため、銃身に刻まれるらせん状の溝がライフル銃の半分以下で射程が抑えられているとして、狩猟歴が10年未満の若手ハンターも所持できます。

ライフル銃に射程や精度は及ばないものの、散弾銃では狩猟が難しいシカやクマを狙う人にとって貴重な手段です。

しかし、長野県で去年4人が殺害された事件では、ハーフライフル銃が凶器とみられていて、警察庁はライフル銃と同じ所持基準を適用する銃刀法の改正を検討しています。

(ヒグマの会 佐藤喜和事務局長)「じわじわと若い狩猟者が減って、結果5年10年後にクマ対策を担う人がいないと、これは非常に危惧するべきところだと思う」

北海道猟友会も規制強化に反対する声明文を出していて、道内で深刻化するハンター不足の問題に大きな影響を与えそうです。