「甘くさわやかに…」チョコミントの新商品開発 新たな名産品に 「ハッカのまち」北海道北見市
「ハッカのまち」として有名な北海道北見市で新たな取り組みです。
すこし素朴なイメージのある「ハッカ」を英語の「ミント」に読み替え、若者に人気のチョコミントとして新たな名産品にしようと、続々と新商品が生まれています。
北見産のミントとチョコレートで作られたなめらかなジェラート。
ことし2月に作られた新商品です。
(小出記者)「甘さ控えめのチョコレートの味なんですが、あとからスーッとさわやかなミントの香りが口に広がります」
開発したのはハッカ商品およそ50点を扱う北見市の会社です。
定番商品が並ぶ中、続々と登場しているのがハッカとチョコを組み合わせたチョコミントの商品です。
(北見ハッカ通商 松澤弥子さん)「若い人に好まれる商品が弊社で少ないことから、5年ほど前からチョコミントジェラートなど開発に着手してきました」
きっかけとなったのは、交流のある大学生の「若者はチョコミントが好き」という言葉。
若者ウケするおみやげを作りたいと、チョコミントの香りが楽しめるキャンドルなど、食べ物以外の商品も誕生しています。
(北見ハッカ通商 松澤弥子さん)「若い世代が足を運んでくれたりしますし、SNSを見て来てくださる、地方から来てくださる方も多くいます」
戦前、北見市は生産量世界一を誇る「ハッカのまち」として知られました。
しかしその後、安い外国産に押されて生産量は落ち込みます。
北見の名物としてハッカを再び盛り上げようと、新商品の開発に心血が注がれているのです。
北見市内にはほかにも、チョコミントを盛り上げようと商品を開発した生ドーナツの専門店があります。
カリッと揚げたドーナツ生地の中には、青みがかったチョコミントクリームが入っています。
ミントが苦手な人も食べられる絶妙な配合を目指し試行錯誤を経て作られた、この店の限定商品です。
何度も足を運ぶ常連は…?
(北見市民)「ハッカも買いました。前回食べたときもスッキリしておいしかった。ボリュームがあってクリーミーですごくおいしいです」
(ミルクドドレイク北見店 南波あかりさん)「地元の名産を使うことで、北見市の活性に少しでも貢献したいと考えています。まだオープンしたばかりですが、地域に根付くお店を目指しています」
市内で密かに広がるチョコミントブームを知っているか若者に聞いてみると…?
(北見市の学生)「全然把握していません」
(北見市の学生)「全然わからないですね、チョコミントは好きですね」
市民への広がりはいまひとつな“チョコミント”を根付かせようと、北見市ではことし7月からご当地キャラクター「チョコミントくん」も登場。
新たな名産品にしようと、マチをあげて動き始めています。
(北見市観光協会 佐藤綾香さん)「北見市内ではハッカを使った商品開発だったり、コンテンツがたくさんあるので、そういったものをチョコミント君というキャラクターをきっかけに知っていってもらいたいと思います」
ハッカが築いた北見の歴史。
これからはチョコミントが、新しい北見の歴史を甘くさわやかに彩っていくかもしれません。