「弾力があっておいしい」小学校の給食に道産ホタテ 大量在庫を買い上げ無償提供 北海道
北海道旭川市の小学校の給食で、森町から無償で提供されたある食材を使った料理がふるまわれました。
使われたのは中国の禁輸措置に苦しむ道産のホタテ。
支援の動きは全国に広がっています。
旭川市の小学校に給食の時間がやってきました。
子どもたちが盛り付けている料理の中には…ホタテが!
きょうの給食は、ブロッコリーにトマト風味のひき肉の炒め物、クリーム煮には森町から無償で提供された道産のホタテが使われています。
口いっぱいほおばったホタテの味は?
(小学生)「ホタテめっちゃおいしいです。大きくて弾力があっておいしいです」
(小学生)「普通のホタテよりもでかくてとてもおいしくて、また給食に出てほしい」
給食向けの無償提供。
目的は国内のホタテの消費拡大です。
原発処理水の海洋放出を受け、中国が日本産水産物の輸入を全面的に停止している影響で、道産ホタテは大打撃を受けています。
森町の水産加工会社の倉庫には、中国への輸出用に道内の別の産地から仕入れたホタテが大量に残ったまま。
そこで、森町は業者からおよそ30トン・50万食分のホタテを買い上げて、全国およそ120の自治体に対し、給食用に無償で提供することにしたのです。
(旭川市教育委員会 佐瀬英行 学校保健課長)「子どもたちに今回おいしく食べてもらったということで、これからも森町に関心を持ってもらって、応援してもらいたいという気持ちがあります」
旭川市では14日までに市内の小中学校で、提供されたホタテを使った給食がふるまわれる予定です。