ロシアとのサケ・マス漁業交渉が妥結 来月から出漁可能に
北海道庁は3月11日からオンラインで行われていたロシアとの「サケ・マス漁業交渉」が14日妥結したと発表しました。
これにより例年通り4月から出漁できる見通しとなりました。
日本の排他的経済水域(200海里水域)のうち、北海道の南・太平洋で行われるサケ・マス漁はロシアの川で生まれた魚が多く、毎年、日本とロシアの政府間の交渉で操業条件を決めています。
道によりますと、今回の合意では、日本の200海里水域のカラフトマスやベニザケなどのサケ・マスの漁獲量は去年と同じで合わせて2050トンが上限となりました。
また漁獲量に応じて日本がロシア側に「漁業協力費」として支払う金額は去年の下限額2億円から2000万円引き下げられ1億8000万円となりました。
北海道水産林務部は「漁業者が要望していた漁業協力費の下限が引き下げられるとともに、交渉が早期に妥結され、例年通り4月から出漁が可能となることに深く感謝する」と談話を発表しています。