低糖質や低脂質 認知症予防にサバカレーも 「健康カフェ」が続々オープン 北海道
飲食とは異なる業態の企業や団体が運営するカフェが続々とオープンしています。
注目は健康的なメニューなんですが、人気を集める理由はほかにもあるんです。
「健康カフェ」の魅力を探ります。
色とりどりの野菜に、ビタミンが豊富な豚肉やタラをあつあつに蒸しあげたせいろ料理。
栄養満点です!
(鷲見記者)「口の中でタラの身がほろほろと崩れます。蒸しているので甘味がぎゅっと詰まっています」
提供しているのは北海道江別市内のカフェです。
低糖質や低脂質にこだわった健康志向のメニューを求めて、お昼時は特ににぎわいをみせています。
(男性)「おいしいです。お肉の厚みがあってボリュームがあって満足です。野菜とタンパク質がバランスよく摂れているんじゃないかなと思います」
カフェを運営しているのは、隣に本社を構える建設会社です。
江別市内やその近郊で工事を手掛けるこの会社では、これまで食事をレトルト食品などで済ませる社員が多かったといいます。
そのため先月、この店をオープン。
福利厚生の一環で社員の利用を一律500円にしました。
健康を保ってもらうことが一番の目的です。
(社員)「コンビニ弁当とかで済ませていましたね。健康の方も大事にしてくれるなぁというのと、お金の方でも助かっています」
(ノースプロジェクト 金子啓二郎代表取締役)「そもそもお店を作った経緯が、社員を元気に、地域の皆さんを元気に、マチを元気にというところがあるので、食事を食べて元気になっていただいて、にこやかに帰っていただけると嬉しいなと思います」
こうした取り組みは札幌でも。
高齢者施設が入る建物の1階にあるカフェは、施設を運営する社会福祉法人が去年オープンしました。
保健師などが考案したサバカレーは認知症予防にも効果があるとされていて、特製のスムージーとのセットが人気です。
健康的な食事はもちろんですが、楽しみはほかにもあるようです。
(男性)「食べる方じゃなくて、いろいろな人と話すことができる場所にしていますね。今独り身ですから、ここに来るといろんな仲間が集まってくるので」
コンセプトは「コミュニティカフェ」です。
地元の住民が気軽に交流できる場所にしたいといいます。
(カフェあるくっちゃ 森本友香さん)「健康って身体面だけではなくて、精神面とか社会的な健康というのもとても大切とされていて、地域の方が交流してまた明日も頑張ろうと思えるような、そんなカフェにしたいなと」
カフェを通じて心と体を健やかに。
思いやりのこもった料理と空間づくりが広がりをみせています。