「加賀レンコン」に「五郎島金時」 加賀野菜の天ざるそばを提供 食べて被災地を応援 北海道
注目は天ぷらの野菜です。
発生から2か月が過ぎた能登半島地震。
被災地を支援しようと、あるそば店が食を通じた取り組みを始めています。
新鮮なレンコンやサツマイモを切り分けー
てんぷら粉をつけ、3分ほどでカラっと揚げていきます。
(店員)「加賀野菜の天ざるでございます」
ざるそばと野菜の天ぷらが盛り付けられたボリューム満点の天ざるそば。
実はこの天ぷらには、能登半島地震の被災地の野菜を使っています。
作っているのは北海道苫小牧市のそば店です。
被災地を応援したいと、今回初めて石川県からサツマイモの「五郎島金時」や「加賀レンコン」などを仕入れたといいます。
(一休そば 早川賢さん)「石川県内の温泉が風評被害で観光客が激減していて、こういう野菜の出荷や販売も落ち込んでいると思ったので、少しでも加賀野菜を使うことで大変な地域で生産されている方の助けになればなと」
石川県では能登半島地震の影響で観光客が減少し、宿泊施設や飲食店からのブランド野菜の需要も低迷しています。
こうした中、被災した農家や販売業者を支援しようと、石川県産の野菜を使った天ざるそばの提供を先月から期間限定で始めたのです。
仕入れた野菜には販売業者から感謝の手紙も添えられていました。
(一休そば 早川賢さん)「やっぱり困っていたんだなというのが伝わってきて、こういう企画をスタートする意味があると感じました」
レンコンの天ぷらを味わってみるとー
(松田カメラマン)「サクサクのホクホクです。何もつけていないんですが、素材そのものの甘みがしっかりと感じます」
この店の天ざるそばの販売数は、提供開始から4日までの2週間で1位の460食と、売れ行きも絶好調です。
(食べた客)「妹がこのサツマイモが美味しいと言っていたので、きょう食べてみようと。美味しかったです。また妹たちと来ます」
(一休そば 早川賢さん)「石川県にこれだけ美味しい野菜があるんだよというプラスのメッセージを発信して、お客さまが受け取って、こんなに美味しいんだと喜んでもらい、支援につなげたい」
この天ざるそばは道内4つのそば店で来月25日まで提供される予定です。