【金利速報】道銀、預金金利0.02%に引き上げへ!北海道にもじわり…マイナス金利解除の影響
日本銀行がマイナス金利政策を解除したことをうけ、北海道銀行は2024年3月21日、預金の金利を引き上げると発表しました。
17年ぶりとなる日銀の「利上げ」で、私たちの生活にどのような影響があるのでしょうか。
札幌市内の住宅展示場です。
訪れた人にとって気になるのは住宅ローン金利の動向です。
(来場者)「数年経ってくると金利が変動で上がってくるので、その時に支払いがどうなるのか心配」
日本銀行はマイナス金利政策を解除し、17年ぶりの「利上げ」に踏み切りました。
(日本銀行 植田和男総裁)「マイナス金利政策といった大規模な金融緩和政策は、その役割を果たしたと考えています」
2016年から続いたマイナス金利。
私たちが銀行に預金するのと同様に、銀行は日銀に金を預けています。
これまでは一定の金額を超えると日銀がマイナスの金利をかけ、本来利息を受け取る立場の銀行側が、逆に手数料を支払わなくてはなりませんでした。
こうすることで、日銀に金を預けるよりも企業などへの貸し出しや投資に回すように促し、経済を活性化させようという仕組みだったのです。
マイナス金利解除によって銀行側には余裕が生まれます。
その恩恵のひとつは、預金金利の引き上げです。
(岡本記者)「こちら三井住友銀行では、4月から普通預金の金利をこれまでの20倍、0.02%に引き上げると発表しました」
100万円を1年間預けた場合、利息はこれまでの10円から200円になります。
(三井住友銀行の利用者)「大した額ではないけど上がるに越したことはない」
(他銀行の利用者)「預けているだけというイメージだったが、勝手にプラスになるのならいいのかな」
さらに21日、北海道銀行も4月から預金の金利を0.02%に引き上げると発表しました。
北洋銀行は現時点で未定だとコメントしています。
それでは住宅ローンの金利は今後どうなっていくのか。
専門家はすぐに影響はないと指摘します。
(ファイナンシャルプランナー 加藤桂子さん)「おそらく緩やかに徐々に徐々に金利が上がっていくことが想定されるので、変動金利で組まれている方もそんなに慌てずに様子を見ながら。できることとしたら、繰り上げ返済に備えるような預貯金の積み上げということが挙げられるのかなと思います」
「失われた30年」を取り戻すきっかけとなるのか。
金利を巡る今後の動きが注目されます。