「最後くらいは見届けたい」5つの無人駅が廃止に 日本最東端や最北の秘境駅 役目を終える瞬間 JR北海道
3月15日のダイヤ改正で、JR北海道の5つの無人駅が廃止されました。
惜しまれながら役目を終える最後の瞬間をカメラが追いました。
最北の秘境駅と呼ばれてきた宗谷線の抜海駅。
先週金曜日、最後の日を迎えました。
(埼玉から来た人)「40年間、抜海駅に年3回通ってきているので、せめて最後くらいは見届けたいなと」
横断幕には「ありがとう」のメッセージ。
地元の人や鉄道ファンが駆けつけ、別れを惜しみました。
(見送る人たち)「いってらっしゃい、ありがとう」
今回のダイヤ改正で廃止になったのは、5つの無人駅。
いずれも利用者の減少が主な理由です。
日本で最も東にある駅として知られてきた花咲線の東根室駅もこの日が最後。
(根室から来た人)「学生時代、汽車で通学していましたから約40年。寂しくなりますね」
(釧路から来た人)「これからも鉄道の魅力は続くので、引き続き息子と鉄道に乗ろうと思っています」
最終列車が通過した後も駅には多くの人の姿。
看板が下ろされる最後の瞬間を見守りました。
一夜明け、新たに日本最東端の駅になったのは隣の根室駅。
駅には記念スタンプも置かれ、一番列車には多くの人が詰めかけました。
再出発した根室駅を、ご当地グルメで売り込むキャンペーンも始まりました。
バターライスにトンカツをのせ、デミグラスソースをたっぷりかければ…
言わずと知れた根室名物「エスカロップ」の完成です。
(武田記者)「カツは熱々でサクサク、バターライスとデミグラスソースの相性も抜群です。さらに23日まではステッカーもプレゼントされます」
市内9つの飲食店ではエスカロップを注文した人に記念ステッカーをプレゼント。
3月23日までの期間限定です。
(根室から来た人)「根室が最東端だとアピールできていいと思います」
多くの人の足を支え、親しまれてきた駅。
惜しまれながら、その役目を終えました。