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有害性指摘の化学物質PFAS 北海道・安平川で検出 国の基準値超える 飲み水への影響調査 

2024年7月16日 18:46
有害性指摘の化学物質PFAS 北海道・安平川で検出 国の基準値超える 飲み水への影響調査 

有害性が指摘されている化学物質・PFASが、北海道・安平川の工業用水の取水地点で国の基準値を超えて検出されたことが分かりました。

上流には浄水場があり、道などが飲み水への影響を調べています。

(松田尚子企業局長)「有機フッ素化合物の水質検査を実施したところ、取水地点の安平川からPFASが検出された」

PFASが検出されたのは、安平川の河口からおよそ9キロの地点にある工業用水の取水ポイントです。

PFASは人工的に作られた有機フッ素化合物の総称で、1万種類以上の物質があるとされます。

水や油をはじき、熱に強いという特徴があって、焦げ付きにくいフライパンなど幅広い用途で使われてきました。

国は1リットルあたり50ナノグラムの暫定目標値を設けていますが、今回、安平川の工業用水取水地点では59ナノグラムが検出されました。

検出地点の上流には、安平町が飲み水として使っている浄水場があることから、道や安平町は、PFASの発生源を調べる目的で11地点の調査をしていて、1週間程度で結果が出るとしています。

PFASとはもともとは自然界にないもので、1940年以降にアメリカで開発されたものです。

水や油をはじくという特性があるため、日本でも

・フッ素加工フライパン
・ハンバーガー包装紙
・メガネのくもり止め

などに使われてきました。

しかし、有害性が指摘されていることなどから、2021年までにこれらPFASの商品については、原則として日本国内での製造や輸入は禁止されています。

なぜ安平川で検出されたのか、原因の究明が急がれます。