競合施設が増加 千歳アウトレットモール・レラ運営終了へ 約60店舗が入居 契約更新せず
北海道千歳市にある「千歳アウトレットモール・レラ」が、既存のテナントとの契約更新を行わないなど、運営の終了を決めたことがわかりました。
競合施設の増加などが理由で「苦渋の決断」としています。
道内最大級の規模を誇る千歳アウトレットモール・レラ。
ファッションや生活雑貨などおよそ60店舗が入居していますが、運営会社などによりますと、これらのテナントに関しては定期建物賃貸借契約の期間満了にて終了、新規テナントも募集しないということです。
(千歳市民)「今初めて知りました。あんまり行ってないです」
(千歳市民)「娘はよく行ってますけど、私はあまり行ってないです」
(工藤記者)「オープン前ですが、店の開店を待つ客の長い列ができています」
レラは2005年、道内初のアウトレット施設としてオープンしました。
空港に近いという立地を生かし、観光客をターゲットに集客。
当時は95の店が並び「安さ」と「品揃え」を武器に多くの客でにぎわいました。
しかしその5年後、北広島市に道内最大級の「三井アウトレットパーク」がオープンします。
レラで営業していた20店舗が札幌からより近い北広島へ移転しました。
レラは施設の魅力を向上させ、集客力を高めようと、さまざまな取り組みを実施。
しかし、レラの周辺環境は大きく変化し競争力は低下。
レラの運営と管理を担当する会社は、施設リニューアルや運営手法の効率化など検討しましたが「苦渋の決断」として運営終了を決めたとしています。