今年初の“撤去作業” 減ってきた札幌市放置自転車 でも大通西8丁目に阿部記者行ってみると…
札幌市で2024年初めて、放置自転車の撤去作業が実施されました。
例年春になると目立つのが、路上に放置された自転車です。
中心部では対策として駐輪場の整備が進んでいて、その効果が少しずつ表れているようです。
自転車の放置が禁止されている札幌の狸小路エリアで、4月16日から撤去作業が始まりました。
しばらく作業に同行してみると…
(阿部記者)「撤去される自転車の数はこちらの場所では30台ほど。それほど多くないという印象を受けます」
札幌市内ではこれまで、いたるところで自転車が放置され、歩行者の通行の妨げになっていました。
こうしたなか市は2023年、大通エリアと狸小路エリアの放置禁止区域を拡大しました。
自転車を放置した場合、いまでは中心部のほとんどで「即時撤去」の対象となります。
同時に進めてきたのが駐輪場の整備です。
2023年はモユクサッポロの地下に、2024年4月からは札幌駅南口にも自転車をとめることができるようになりました。
(利用者)「どこも駐輪禁止のとこが多くて、あまりとめられないので、もっと増えるといいと思います。駐輪場があるなら自転車で来ようかなと思います」
取り組みの効果は着実に表れているといいます。
(札幌市自転車対策担当課 伯谷浩課長)「マチの中で放置自転車は非常に減っています。令和元年には5000台くらいだったが、いまでは10分の1くらいに減りました」
一方で、こんな実態も…
(阿部記者)「大通西8丁目のこちらの通りは駐輪禁止エリアとなっています。しかし隣のエリア外を見ると多くの自転車がとめられています」
大通西8丁目は東側の路上だけが放置禁止区域です。
「それ以外は大丈夫」と考えているのか、多くの自転車がとめられていました。
しかし、札幌市ではどの路上でも長時間放置していると撤去の対象とするとしていて、市は駐輪場の利用を呼び掛けています。
(札幌市自転車対策担当課 伯谷浩課長)「さらに必要なところは駐輪場を整備したうえで、放置禁止区域の拡大をしていきたい」
春の訪れとともに現れる放置自転車。
ルールの周知とともに利用者のマナー向上が求められています。