札幌で“積雪なし” 利用者が増える自転車 新たな駐輪場を開設 放置自転車の再利用も
(根本記者)「こちらが札幌の積雪を観測している場所です。雪がだいぶ少なくなっていて土肌も見えるようになってきました。積雪はどうなっているのでしょうか」
(札幌管区気象台 齋藤理一さん)「先ほど午後4時に積雪が無くなったことを確認しました」
札幌管区気象台では、午後4時に積雪なしとなりました。
平年に比べ2日早い雪解けです。
(札幌管区気象台 齋藤理一さん)「これまでの気温の経過が平年並みなので、それによって積雪が無くなったのも平年並みになった」
雪が無くなり、春の陽気が訪れた札幌市。
そこで出番が増えるのが「自転車」です!
札幌中心部では自転車の利用に新しい動きが。
(石黒記者)「札幌駅南口に新しく駐輪場が設置されました」
今月1日から新しく札幌駅南口に開設された暫定駐輪場です。
北5西1地区にあった駐輪場が去年11月、再開発事業に伴い閉鎖されたため、その代わりとして札幌駅南口に駐輪場が新設されました。
利用には1回100円の「一時利用」と1か月1000円の「定期利用」があり、700台以上をとめることができます。
(利用者)「僕が前に使っていたところはすごい小さい感じのところなので、すごい立派なところを使えてうれしいと思います」
(利用者)「学校が反対側なのであっち(北5西1)の方が近かったんですけど、しょうがないかなって」
(札幌市建設局自転車対策担当課 伯谷浩課長)「札幌駅周辺地区は自転車の放置禁止区域になっています。ぜひ駐輪場の方を利用してほしい」
自転車をとめる場所だけではなく、自転車の選び方も年々変化しています。
札幌市西区にある自転車販売店です。
ここでは放置された自転車などを修理したうえで販売していて、札幌市から撤去された自転車を年間3000台以上買い取っているということです。
値段は新品の半額以下!
店の利用者の数は年々右肩上がりだということです。
(利用者)「ふつうにこげるけどちょっと大きい」
この日は春に小学生になるという女の子が自転車を選びに来ていました。
(利用者)「もうすぐ一年生だから、友だちができたら一緒に自転車に乗って公園で遊びたい」
(利用者)「すぐに大きくなって乗り換えますので、このくらいのお値段で買えると良いなと思いました」
新品の自転車の値段が上がっていることで、さらに中古自転車の需要は高まっているといいます。
(ホープ再生自転車販売 相馬悟さん)「この状況が続く限りは続けていきたいなと思うし、対外的にも良い自転車を安く提供したいと思います」
雪が無くなり出番となる自転車。
駐輪場の新設や再使用など、自転車問題解決の一助となる取り組みが広がっています。