双子の赤ちゃんライオン すくすく育つ 旭山動物園の三つ子「イト」は札幌へ 別れを惜しむ
北海道・旭山動物園では、三つ子のライオン・イトが円山動物園に引っ越しするため、3日が最後の公開となり多くの人で賑わいました。
一方、札幌の「ノースサファリサッポロ」では、ふわふわとした毛のライオンの赤ちゃんが人気となっています。
(岡田アナウンサー)「いましたいました、こちら!赤ちゃんのライオンです!」
こちらがノースサファリサッポロで生まれたライオンの赤ちゃん!
オスとメスの双子です。
(ノースサファリサッポロ 森美沙子さん)「いま1か月ほどですね。だいたい3~4キロくらい。まだお母さんのおっぱいです」
9月28日に生まれたばかりの2頭。
お母さんライオン「アンジー」の母乳を飲んで、すくすくと育っています。
赤ちゃんが「アンジー」に甘えるような様子も…!
この赤ちゃんライオンともっと触れ合える、今だけのイベントがはじまりました。
(ノースサファリサッポロ 森美沙子さん)「岡田さん、抱っこしますか?」
(岡田アナウンサー)「いいんですか?ぜひ抱っこしたいです」
3日から始まったこの赤ちゃんライオンを「抱っこ」できるイベントー
岡田アナウンサーもさっそく体験してきました。
(岡田アナウンサー)「もふもふ。体を預けてくれてる。結構思ったよりも軽いですね。耳が小さくて目がつぶらでとってもかわいいです」
赤ちゃんの抱っこ体験は今月末までで、毎日午後0時半から人数限定で受け付けますが、ライオンたちのご機嫌によっては時間が前後することもあるということです。
一方、旭川市の旭山動物園は夏の営業が最後となった3日、たくさんの人で賑わいました。
来場者の注目を浴びているのは、親子のライオンです。
寒さをしのぐためか、母親のイオと父親のオリトにぴったりくっついてお昼寝するのは、三つ子のライオン。
去年9月に旭山動物園で生まれました。
器用に木の上を歩く「イト」。
クリクリの目が特徴の「フウ」。
そして、ボールで遊ぶ「レイ」。
生まれたころからずっと家族一緒に過ごしてきました。
母親のイオを追いかけたり父親のオリトにぴったりくっついたり、垣間見える親子の関係性も見る人をひきつけてきました。
しかし、イトは札幌市の円山動物園への引っ越しが決まり、家族のもとを離れることになりました。
旭川での公開は3日で最後。
観光客や旭川市民が駆け付け、別れを惜しみました。
(旭川市民)「寂しいですね」
(旭川市民)「(札幌は)気候も違うと思うので体を壊さずに大きくなってもらえたらなと思います」
円山動物園は去年2月以降ライオンを飼育しておらず、他の動物園にライオンを引き取りたいと交渉をしていたところ、旭山動物園のイトに決まったということです。
(旭山動物園 坂東元園長)「僕ら的には繁殖したら巣立っていってほしいという思いが強いので良かったと思っています」
旭山動物園では、冬の開園の準備のため休園する4日から10日までの間にイトを札幌へ移動する予定で、円山動物園はイトの体調を見ながらできるだけ早く公開できるよう、準備を進めていきたいとしています。