×

ことしは去年の1.6倍イクラのお値段 武田和史記者が市場で探る「どうなる!?正月の食卓」

2024年11月12日 18:52
ことしは去年の1.6倍イクラのお値段 武田和史記者が市場で探る「どうなる!?正月の食卓」

11月も半ばに入り、年末の食材を考え始めている人もいるのではないでしょうか。

2024年は北海道民にとっての定番食材・イクラが高騰しているようです。

そのワケを取材しました。

ご飯に好きな海鮮ネタを次々と乗せていく人気の勝手丼。

見栄えに彩りを添えるのが定番のイクラです。

釧路市民の台所・和商市場。

赤く輝き「海の宝石」とも呼ばれるイクラ。

見る人の食欲をそそります。

まさに北海道を代表する食材!ですが…

(武田記者)「和商市場の名物・勝手丼。やっぱりイクラですね。粒もプチプチしていて塩加減も抜群で例年通りおいしいです。しかしことしはこのイクラに異変が起きているというのです」

最終盤を迎えた今シーズンの秋サケ漁。

道東・白糠町での水揚げ量は2023年の7割ほどに留まっていて、競りでは高値で扱われているといいます。

(漁師)「(秋サケ漁は)きょうで終わりです。(量は)最初から期待はしていなかった。値段は良かった」

これは札幌中央卸売市場で取り引きされたイクラの過去10年間の価格です。

2024年は10月時点で1キロあたり7000円を超えていて、需要が高まる年末は例年相場が上がることから、今後さらに高騰する可能性があります。

(記者)「どうやって食べますか?」

(客)「どんぶりです。イクラ丼。ちょっと高いですよね」

さらに、イクラが値上がりしている背景にあるのは秋サケ不漁のほかにもー

(田村商店 田村秀樹社長)「去年は値段が安定していて、ことしは越年在庫がないのでみんな新物になっている。全体量が足りない。それで価格が去年の1.6~1.7倍に跳ね上がっている」

安価で手に入った2023年、売れ行きが好調だった影響で、保存して翌年販売できる在庫のあまりが例年よりも少ないことも、高値の原因のひとつとなっています。

イクラの価格が高止まりする一方で「家計の味方」ともいえる魚介もありました。

(田村商店 田村秀樹社長)「800円~1000円くらいで十分良いのが買える。値段は去年と全く変わらないし、品質も最高のものがそろっているのでおすすめです」

道内産のホッケは価格も味も安定しているため、消費者が手に取りやすいということです。

北海道の魅力がつまった食材を上手に使い分けながらこの冬を過ごしてみてはいかがでしょうか。

最終更新日:2024年11月12日 18:52