さすが!19年連続1位「南口」上昇率なら「新札幌」専門家「札幌はまだまだ上昇基調」のワケ
相続税などを計算する際に基準となる土地の価格「路線価」が公表されました。
北海道内で最も高かったのはJR札幌駅南口前で、19年連続のトップとなりました。
国税庁が算出する路線価は、道路に面した土地の1平方メートルあたりの評価額で、相続税などを計算する基準となります。
道内の最高額はJR札幌駅南口前「道道札幌停車場線通り」で、去年より9.0%アップの728万円でした。
これで19年連続のトップです。
また、最も上昇率が高かったのは札幌市厚別区の「新札幌駅前通り」で、去年に比べて16.7%上がりました。
(札幌市民)「市民にとってはあんまりうれしくない。マイホームがどんどん遠のくような感じがする」
(恵庭市民)「札幌の価値が上がるのはうれしいけど、上がり続けるのはちょっと」
専門家は札幌の路線価の上昇について、建築費の高騰などが歯止めをかけているとしながらも、今後も上昇は続くと予想しています。
(北海道不動産鑑定士協会 横山幹人理事)「建築費が上がっているから、商業・住宅ともに買いにくくなっている、マンションも高くなっている。それで地価上昇が弱くなっている。札幌はまだまだ利回りが全国的に高いですし、空室率も政令指定都市のなかでは低いですので、投資家から見た場合は投資対象として魅力がある。上昇基調じゃないかなと」
一方、最も下落率が大きかったのは道南・江差町の「道道江差停車場線通り」で、マイナス5.9%でした。
路線価の全道平均では去年よりも5.2%上昇していて、再開発が進む札幌が全体を押し上げました。