ギャルの発想力から誕生 “アゲアゲリフト”大倉山展望台のリフトが大変身!札幌市
札幌の観光スポットの1つ「大倉山展望台」のリフトが31日から大きく変身しました。
キーワードは「バイブスあげー!」ということですが、一体どういう意味なのでしょうか?
(青柳記者)「札幌市にある大倉山ジャンプ競技場です。珍しいものが導入されたということでいってきます!」
(青柳記者)「リフトで展望台にあがりたいと思います。あ!何か書いてあります。“アゲリフト”と書いてあります。紅葉に負けないほど派手です」
変身したのは、展望台にあがるためのリフトです。
リフトの天蓋や背面には派手な装飾と、いわゆる“ギャル”が使うギャル語が記されています。
「標高もバイブスもあげてこー」
“バイブス”(vibes)とは英語で「雰囲気」を表し、気分・テンションなどを意味します。
いまから10年ほど前に、当時のモデルが使ったことで流行したということです。
例えば…
「きょうの髪型、バイブス(気分が)あがるー!」
といった使い方をするそうです。
札幌市ではことし2月、ギャルの発想力や突破力などを市の事業に生かそうと、ギャルを講師に呼び研修を実施。
2日間で時計台など市の観光スポットをまわりました。
今回の大倉山展望台リフトの装飾は、このときのアイデアから生まれました。
札幌振興公社によりますと、大倉山の展望台リフトは年間40万人が訪れる観光スポットで、多くは中高年の利用だったといいます。
さらにコロナ禍での観光客の落ち込みなどもあり、現在の利用客の数はコロナ前の8割程度。
こうした中、若者を取り込みたいと31日から、展望台リフトは「サッポロスマイル 標高バイブスアゲアゲリフト」に変わりました。
訪れた観光客は…
(観光客)「景色を見に来ました。(アゲアゲリフトに)乗りました!カラフルでかわいいなと」
(札幌市総務局広報部 瓦本一大さん)「常識にとらわれないということで、観光客とか市民の方が訪れて楽しめるリフトがあっていいんじゃないかとアイデアがでて。(選手も)成績も飛距離もアゲてもらって、(ジャンプ競技場を)世界にPRしてほしい」
リフトであがって気分もアゲてー
札幌市は“ギャル”の発想力でつくる観光の新しい形をこれからも模索していくということです。