ドカ雪&気温急上昇“ヘンな冬”も終わり?北海道きょう4月中旬並み陽気 札幌ドームは困った
2024年3月28日の北海道内は、4月上旬の気温となり雪解けが進んでいます。
終わりを迎えることしの冬を振り返ると、ドカ雪と雪解けを繰り返す例年にない天気でした。
その影響は意外な場所にも出てきていました。
28日の道内は時折日差しに恵まれるなど気温が上がりました。
札幌では最高気温が8.9℃と4月上旬並みの暖かさとなり、少しずつ雪解けも進んでいます。
札幌ドームのサッカー場です。
芝生に日光を当てて生育を促すため、普段は外に出されています。
冬も屋外にあるこの芝生に異変が起きていました。
(急式記者)「芝生のいい香りに包まれているんですが、その芝生をよく見てみますと、ご覧のように土が露出してしまっているんですよね。そして芝の青みも少し足りない、やや茶色がかった様子になっています」
芝生は青みが少なく、パサパサと乾燥した状態でした。
ピッチのところどころで芝生がえぐれて、湿った土がのぞいています。
原因は“2月の気温上昇”。
雪が溶けたことでサッカー場がぬかるんだことでした。
(札幌ドーム広報課 佐藤美保子さん)「(芝が)なかなか乾燥しなかった。水分を含む時間が多くなってしまった」
札幌ドームのサッカー場は、除雪機で雪をよけた後は人の手で雪かきをします。
ことしは雪が早く溶けたため3月に除雪をしましたが、水分を多く含んだ芝生に作業員が立ち入ることから、芝生の状態はデコボコになってしまったといいます。
問題はその後、急激に下がった気温でした。
(札幌ドーム広報課 佐藤美保子さん)「冬の間はずっと雪が布団の代わりになっていて、気温が一定になっているんですけれども、芝が出てしまって外気温の影響を強く受けてしまいますので、気温が下がったことはやっぱり芝生にとってはストレスになってしまった部分があるのかなと」
ことしの冬を振り返ると異例の天気でした。
特に2月に入ると気温が急上昇。
雪解けが進んだと思ったら一夜にして冬景色に逆戻りするなど、ドカ雪と雪解けを繰り返す天気でした。
札幌は2月19日に最高気温が13.9℃と、2月としては統計開始以来、最も高い気温となりました。
気温が乱高下し、2023年「積雪なし」となった3月20日の時点で、まだ平年の1.5倍の73センチの積雪がありました。
札幌ドームでは今後の試合に向けて、芝がえぐれた穴に手作業で砂をまいて補修したり、送風機や空調で風を送ってグラウンドを乾かしたりと、急ピッチで芝生の修復を進めています。
まだ40センチ以上の積雪が残る札幌。
春先を前に異例ともいえる冬の天気の影響はまだ続いています。