牛舎周辺に箱わな設置 クマ襲撃か けがした子牛4頭も安楽死 被害は8頭に 北海道別海町
21日に北海道別海町の牧場で、クマに襲われたとみられる子牛4頭が死んでいるのが見つかったことを受け、別海町は周辺に箱わなを設置するなど警戒を強めています。
(なかしゅんべつ未来牧場 友貞義照専務)「牛舎から20メートルぐらいのところに仕掛けました」
箱わなを設置したのは、別海町中春別にある被害にあった牧場周辺です。
この牧場では21日、牛舎で子牛4頭が死んでいるのが見つかりました。
いずれもクマに襲われたとみられています。
さらに、ほかにも4頭が胸や尻をかまれるけがをして、回復の見込みがないことから安楽死させたということです。
設置した箱わなは1基で、これまでのところクマは捕獲されていません。
(なかしゅんべつ未来牧場 友貞義照専務)「クマの目撃がどうなるかわからないので。ただ防衛策だけはしようかなと思っていますし、施設内にまだシートのとこがあったので、そこには扉をつけて熊が侵入しないように」
別海町の隣町・標茶町と厚岸町では、去年までOSO18と呼ばれるクマが乳牛を襲う被害が相次いでいましたが、去年7月に駆除されました。
中標津町役場でも酪農家へ注意喚起するなど、周辺でもクマへの警戒が強まっています。