シラカバ花粉「要注意はまさにきょう」のワケ…雨の翌日、晴天高温 大量飛散の条件そろう
まだまだ症状がつらいという人も多い、シラカバ花粉。
特に注意が必要なのが、雨の日の翌日、まさにきょうのような陽気の日です。
どのくらい飛散量が変わってくるのでしょうか。
(百瀬記者)「ぽかぽか陽気の大通公園。きのうの雨で流れてきた花粉でしょうか。黄色い花粉が一か所に集中しています」
2024年5月13日までのぐずついた天気から一転、快晴となった14日の札幌は、いたるところに黄色い花粉がー
この陽気、花粉症の人にとってはあまりうれしくないようです。
(花粉症の人)「花粉きついですね。薬を増やして使っています」
(花粉症の人)「鼻水が出て、目もすごいかゆくて、ことし初めて花粉症用の目薬を買っちゃいました」
まだまだつらい時期が続くシラカバ花粉。
特に注意が必要なのが、雨の日の翌日、気温が高く晴れた日です。
札幌にあるクリニックでは、空気中の花粉の数を毎日計測しています。
(北円山耳鼻咽喉科アレルギークリニック 白崎英明院長)「気温が低くてじめじめした感じの日は飛ばないと」
これは、4月から5月13日までのシラカバ花粉の飛散量です。
雨の翌日で気温が高い日は、雨で飛散しなかった分とその日に飛散する分が重なり、倍以上の花粉が飛んでいます。
15日以降も油断はできません。
(北円山耳鼻咽喉科アレルギークリニック 白崎英明院長)「(日中の気温が)20℃を超えると、この時期だと大量飛散になる可能性がある。だいたい5月中は花粉が飛んで、6月の第1週から第2週に飛び終わるというパターンになっている」
そもそもことしは例年の2倍近く花粉が飛んでいます。
道立衛生研究所によりますと、ことしは最も量の多かった2020年に次ぐ花粉の飛散量になる見込みだということです。
その要因は2023年の記録的な猛暑が関係しています。
(道立衛生研究所 平島洸基さん)「夏の間に次の年に花粉を飛ばすための雄花の形成が起こるので、夏の条件が重要になってくる。2023年の夏がかなり札幌だと高温だったので、シラカバの雄花序(雄花の集まり)の形成に適した気候だったと考えられる」
本来、シラカバ花粉は枝から垂れ下がる雄花から飛散しています。
ところが2023年の猛暑により、この雄花が多く形成されたため、2024年の花粉の多さにつながったということです。
15日以降も気温が高い日が続き、まだまだ花粉がおさまる気配はありません。
引き続きマスクなどで対策が必要です。