【速報】桂田被告保釈 釧路刑務支所から姿見せ無言で一礼 保釈金1000万円 知床観光船事故
業務上過失致死の罪で起訴された運航会社・知床遊覧船の社長、桂田精一被告(61)が、10月11日午後0時30分ごろ保釈され、釧路刑務支所から姿を見せました。
桂田被告は、報道陣に向かって一礼し、記者から被害者ご家族への言葉を求められるも、無言のまま弁護士が手配した車に乗りこみました。
釧路地検はきのう(10月10日)、釧路簡易裁判所が出した保釈を認める決定を不服として準抗告していましたが、棄却されたということです。
保釈金は1000万円だということです。
桂田被告はおととし4月23日、運航管理責任者として出航の中止の指示や航行を辞めさせるなどの業務上の注意義務を怠り、知床沖で観光船を沈没させ、乗客乗員26人を死亡させたとして、おととい(10月9日)起訴されていました。
起訴状によりますと、桂田被告は2022年4月23日午前10時ごろ、知床沖に強風注意報などが発表され、天候の急変によって事故の恐れがあったのに、観光船「KAZUⅠ」の出航の中止の指示や航行を辞めさせる業務上の注意義務を怠り、船首甲板部のハッチ開口部から海水を流入させ、午後1時20分すぎ、船を沈没させて乗客乗員26人を死亡させたとされています。
桂田被告のコメント
桂田被告は起訴を受けて、コメントを発表しています。
「知床遊覧船が事故を生じさせ、多くの乗客の方、船員に犠牲を生じさせてしまったこと、また依然として行方不明の方々もおられることについては、法人代表者としてこれからも謝罪と償いを続けていく所存です。これから刑事裁判を受けることになりましたが、刑事裁判の場では、本件事故に関わる私個人の認識や記憶していることをきちんと申し述べたいと思います。」