スマホで「かくれ老眼」…20代でも18% 目の不調“アイフレイル”対策に「甘い物を食べすぎない」なぜ【#みんなのギモン】
そこで今回の#みんなのギモン では、「この目の不調…どうすれば?」をテーマに、次の2つのポイントを中心に解説します。
●40代から要注意「アイフレイル」
●30代もスマホで「かくれ老眼」?
忽滑谷こころアナウンサー
「10月10日は『目の愛護デー』です。最近気になる、目のお悩みはありますか?」
桐谷美玲キャスター
「スマホをよく使うようになったので、『目が疲れてるな』という感じで、目頭がズーンと重く、痛くなります」
鈴江奈々アナウンサー
「目を使いすぎると頭が重くなったり、とにかく首や肩がこったりします」
刈川くるみキャスター
「視力自体は2.0あるんですけど、ドライアイなので、空調の強い部屋に来るとショボショボしてしまうという悩みがあります」
忽滑谷アナウンサー
「それぞれの目の悩みがあると思いますが、ロート製薬による今年9月の調査(1000人対象)で、加齢による目の健康状態の低下を感じている人が30代で52.2%、40代では78.2%に上りました。50代では87.7%と、9割近くでした」
森圭介アナウンサー
「しょうがないです。私はもう向き合ってますから…」
忽滑谷アナウンサー
「視聴者の皆さんの中にも『最近目が疲れやすい』『乾燥しやすい』という方がいらっしゃると思います。その目の不調、実は『アイフレイル』かもしれません。なかなか聞きなじみのない言葉だと思います」
「『フレイル』とは、健康な状態と要介護の状態の中間を指す言葉です。アイフレイルは、目の老化による不調や機能の低下を意味します。眼科医によると老眼・緑内障・白内障などの予備軍で、このまま放置すると重い障害に進み、生活に支障をきたすこともあります」
森アナウンサー
「私はもう老眼が始まっているので、アイフレイルの先にいるということですが、予備軍ということは予防することもできるということですか?」
忽滑谷アナウンサー
「そうです。アイフレイルはまだ要介護の一歩手前なので改善の余地があり、対策があります」
桐谷キャスター
「いろいろ気をつけなきゃいけないことがあるんだろうなと思いつつも、どんな状態がアイフレイルなのかが分かりません」
忽滑谷アナウンサー
「自分がアイフレイルかも?と思う人向けに、日本眼科啓発会議のチェックリストがあります」
「例えば『夕方になると見えにくくなることが増えた』『食事の時にテーブルを汚すことがたまにある』『まぶしく感じやすくなった』など、10項目あります。いくつ当てはまりますか?」
森アナウンサー
「7個です」
刈川キャスター
「1個です」
桐谷キャスター
「私も1個です」
鈴江アナウンサー
「2個ありました」
忽滑谷アナウンサー
「2つ以上当てはまった場合はアイフレイルの可能性があり、一度眼科で相談してみることをおすすめしたい、ということです。ただこれは予備軍なので、対策があります」
忽滑谷アナウンサー
「全国の20代~50代前半の600人を対象にした、眼鏡市場による今年5月の調査があります。老眼を意識していないのに、その症状の1つが出ている『かくれ老眼』は、20代でも18.0%で、30代以上は全て30%超。特に30代後半だと35.0%に上ることがわかりました」
刈川キャスター
「私は20代ですが、老眼という危機感はまだ全くなかったですね」
忽滑谷アナウンサー
「なかなか20代にはなじみのないワードですよね。老眼の自覚がなかったとしても、スマートフォンの画面などを見続けた時などに、疲労によって筋肉が固まることでピントが一時的に調節できなくなり、文字が見えづらくなる。これが『かくれ老眼』の症状です」
「老眼とは違って一時的な症状で、時間が経てば元に戻る可能性があるといいます」
刈川キャスター
「年代に関係なく『かくれ老眼』の危機があるということですが、これはどうやったら分かるんですか?」
忽滑谷アナウンサー
「(20代など若い世代は)気になると思いますが、いくつかの基準のうちの1つに、こうしたチェック方法があります。右手の人差し指の指紋について、自分が一番はっきり見える、見やすい位置に調節して置いてみてください」
「(この指の位置が目から)30センチより離れていると、老眼の可能性があります。もしこれに自覚がなければ、『かくれ老眼』かもしれません。森さんは30センチを超え、桐谷さんは超えていないですね」
刈川キャスター
「鈴江さんは30センチ以内ですね」
森アナウンサー
「(老眼は)みんなに等しく来るんですよ。いつか行く道」
鈴江アナウンサー
「覚悟はしています」
忽滑谷アナウンサー
「家に30センチの物差しなどがあれば、やってみていただきたいと思います」
桐谷キャスター
「私はまだ『かくれ老眼』じゃないなという感じでしたが、私の年代でも35.0%がなっているということです。治るものなんですか?」
忽滑谷アナウンサー
「眼科クリニックを運営する栄和会の檀之上和彦理事長によると、老眼までいくと老化現象なのでなかなか根本的に治すのは難しいですが、若いうちの『かくれ老眼』であればアイフレイルの1つなので、対策をすれば症状を改善させたり、進行を遅らせたりできます」
「アイフレイルの対策としては、例えば1時間スマホを見たら10分を目安に遠くを見る、スマホやパソコンなどを見る時にまばたきを意識するといいそうです。そして、生活習慣を見直してそもそもの老化を予防することが大事です」
鈴江アナウンサー
「甘い物を食べすぎない、紫外線をさける、ウオーキングやジョギングを食後30分以上週に3回する、なども挙がっていますね」
森アナウンサー
「なぜ運動が目にいいのかと思ったら、老化を遅らせるということなんですね」
鈴江アナウンサー
「(アイフレイルに)なる前に予防的にこういったことを心がけることで、目の健康につながるということなんですね」
忽滑谷アナウンサー
「もし気になる症状があったら、遠慮せずに眼科医に相談してください。毎日使う目ですから、しっかりといたわっていただきたいと思います」
(2024年10月10日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)
【みんなのギモン】
身の回りの「怒り」や「ギモン」「不正」や「不祥事」。寄せられた情報などをもとに、日本テレビ報道局が「みんなのギモン」に応えるべく調査・取材してお伝えします。(日テレ調査報道プロジェクト)