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“猛烈残暑”が紅葉にも影…平年より遅め? 読みづらい見頃、観光のコツは「情報戦で一気に日帰り」【#みんなのギモン】

2024年10月8日 8:56
“猛烈残暑”が紅葉にも影…平年より遅め? 読みづらい見頃、観光のコツは「情報戦で一気に日帰り」【#みんなのギモン】
いよいよ行楽の秋ですが、ことしの紅葉の見頃は遅いところも多そうです。長野県の温泉旅館では、猛暑の影響で色づき始めるのが遅れています。全国の名所の見頃はいつになるのでしょうか。関東のお勧めスポットや、紅葉狩りのコツをアナリストに聞きました。

そこで今回の#みんなのギモンでは、「ことしの紅葉は遅め?」をテーマに、次の2つのポイントを中心に解説します。

●紅葉見頃予想 最新情報
●10月に楽しめる絶景スポット

■長野の温泉旅館「早く色づいて」

富田徹・日本テレビ解説委員
「残暑も落ち着いてきて、いよいよ行楽の秋が楽しめそうな時期が近づいています。どうやら、長く続いた“猛烈残暑”が、紅葉にも影響してきそうです」

「長野・松本市の『白骨温泉風情 泡の湯旅館』では、例年10月中旬頃に紅葉の見頃を迎え、それを眺めながら入れる温泉が人気だそうです。ただ、ことしは猛暑の影響で色づき始めるのが遅れているといいます」

吉居健治支配人
「暑さの関係で雨も少なかったせいか、色づく前に散った葉っぱもたくさんあるんですよ。枯れてしまっているというような感じですよね」

富田解説委員
「最近の冷え込みと雨でようやく色づき始めたような状況です。紅葉を楽しみにしているお客さんの予約も入っているため、『早く色づいてくれ』と祈る毎日だといいます」

鈴江奈々アナウンサー
「旅行を計画する私たちにとっても『いつかな』と計画しづらいですし、受け入れる旅館や観光業の皆さんも悩ましいところですよね」

■北海道・十勝岳温泉では既に見頃

富田解説委員
「日本気象協会が2日に発表した見頃予想によると、北海道では既に紅葉が始まっている所もあります。1日の十勝岳温泉の紅葉は、既に見頃です。所々緑もありますが、赤や黄色と3色のコントラストがきれいで、青空にも映えていますよね」

森圭介アナウンサー
「移り変わりの時期というのが、またいいんですよね」

斎藤佑樹キャスター
「写真を撮る僕たちにとってはすごくいいですよね」

■全国の紅葉名所の見頃予想は?

富田解説委員
「関東では日光・鬼怒川が10月24日頃、東京の高尾山は11月18日頃、京都・嵐山は11月26日頃になりそうです」

■斎藤さんが推す昭和記念公園と妙義山

富田解説委員
「斎藤さんは写真を撮るということで、お勧めのスポットもあるそうですね」

斎藤キャスター
「東京・立川市にある昭和記念公園で僕が撮った写真があります。地元の群馬にある妙義山のふもともいいですね。上毛かるたの『も』の字に『紅葉に映える妙義山』という札があり、それがまたすごくいいですね」

■色づく気温と鮮やかになる条件は?

富田解説委員
「9月は高めの気温が続いたので、今年の紅葉の見頃は平年より遅いところも多いようです。そもそも紅葉は、最低気温が8℃くらいの日が続いて色づき始め、5~6℃以下になると進むといわれています」

「さらに、紅葉が鮮やかになる条件として、昼夜の気温差が大きいこと、日光がよく当たることなどが挙げられています」

■色づく「最低8℃以下」の日は?

富田解説委員
「14日までの今後の予想気温を見ると、色づく条件の最低気温8℃以下の日は札幌で木曜日の10日だけです。涼しくなったとはいっても、色づき始めるのはもう少し先になりそうです」

瀧口麻衣アナウンサー
「感覚的にも今やっと夏が終わりつつあるなという感じなので、これからの季節の移ろいが楽しみですね」

■奥多摩湖周辺では見頃が近づく

富田解説委員
「10月中にも楽しめそうな紅葉の名所を調べました。関東でいうと、奥多摩湖周辺です」

「日本気象協会は、10月下旬から見頃を迎えると予想しています。7日に奥多摩観光協会に取材したところ、まだ色づいたという情報は入っていませんが、『来週色づくかな、どうかな』というところのようです。そろそろ見頃が近づいている感じです」

■国営ひたち海浜公園の真っ赤なコキア

富田解説委員
「やや変化球になりますが、国営ひたち海浜公園にある真っ赤なコキアもあります。まんまるでふわふわした形のコキアが色づき、じゅうたんを敷き詰めたようになります。公園は18日頃に見頃を迎えるのではないか、と予想しています」

「ただ、この予想時期は一面真っ赤に染まる時期のことで、今行っても紅葉のグラデーションがきれいかもしれません。また、コスモスやススキなども見頃だそうです」

斎藤キャスター
「きれいですね。紅葉を見ると幸せな気持ちになりますね」

■アナリストに聞く…紅葉狩りのコツ

富田解説委員
「航空・旅行アナリストの鳥海高太朗さんに、今年の紅葉観光のコツを聞いてみました。『情報戦!紅葉ピークの情報を得たら一気に日帰りで』ということです」

「というのも、今年の天候では全国の紅葉の見頃がいつ訪れるのか読みづらい。すると、紅葉の見頃を予想してかなり前に高級な宿を予約しても、外してしまう可能性があるということです」

富田解説委員
「そのため、『紅葉を見よう』と思った時がタイミングで、いまどこが見頃か調べて日帰りで一気に行ってみるのも今年のコツだといいます」

「鳥海さんの関東のお勧めスポットは栃木・日光市の中禅寺湖です。湖も含めて雄大な景色を楽しめ、都心から日帰りでも行ける場所ということでお勧めだそうです」

森アナウンサー
「紅葉を見に行くときは、インスタグラムのハッシュタグで場所の名前を入れると最近撮影した写真がガンガン上がってくるので、いまだいたいどのくらいの色づきか分かるんですよ。これで見てみると最新情報が分かると思いますよ」

■天気別…「映え写真」の撮り方

富田解説委員
「せっかく紅葉を見に行ったら、いい写真を残したいですよね。気象情報サイトのウェザーニュースが、SNS映えする写真の撮り方を紹介しています。スマホでも使えます」

「晴れた日は、背景は青空でコントラストを強めにします。逆光で光を透かすと、色がきれいに見えるのでお勧めです」

「曇りの日は、空は暗いので写さず、葉っぱのアップにします。日差しの反射も少ないので、水面に映る紅葉をいわゆる水鏡できれいに撮影するチャンスだといいます」

「雨の日は和の風景が似合います。日本庭園でしずくと一緒に写すなどすると、映えるということです」

斎藤キャスター
「僕は(アップで)寄った写真が好きですね」

鈴江アナウンサー
「斎藤さんの裏技はありますか?」

斎藤キャスター
「スマホではなく、一眼レフカメラのマクロレンズで葉脈などを撮ります」

鈴江アナウンサー
「(色づくのが)待ち遠しいですし、10月も楽しめる場所があるということで、しっかり調べて行きたいと思いました」

富田解説委員
「今年の夏休みは猛暑でなかなか出歩けなかった人も多いと思いますが、ちょっと遅めの紅葉観光が待ち遠しいですよね」

(2024年10月7日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)

【みんなのギモン】

身の回りの「怒り」や「ギモン」「不正」や「不祥事」。寄せられた情報などをもとに、日本テレビ報道局が「みんなのギモン」に応えるべく調査・取材してお伝えします。(日テレ調査報道プロジェクト

最終更新日:2024年10月8日 9:04