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被災地に支援広がる 札幌市から寝袋 石狩市は募金箱設置に義援金送付 自衛隊も被災地へ

2024年1月5日 18:45
被災地に支援広がる 札幌市から寝袋 石狩市は募金箱設置に義援金送付 自衛隊も被災地へ
能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県では、いまも多くの人が避難生活を強いられていますが、真冬の避難に欠かせない寝袋の発送が始まるなど、北海道内で支援の輪が広がっています。

山積みの段ボールを次々と運び出す職員たち。

札幌市中央区にある防災物資の備蓄倉庫から発送されたのは、およそ1万2000枚の寝袋です。

元日の夕方に発生した能登半島地震。

石川県では5日午後の時点で94人の死亡が確認されています。

最大震度7の強い揺れで建物が倒壊し、3万人以上が真冬の避難生活を送っています。

同じ雪国として冬の災害に備えていた札幌市は、石川県の意向を確認したうえで、市の防災に差し支えない範囲での支援を決めました。

(札幌市危機管理局 三好俊也 防災推進担当課長)「本州の地域では寝袋を大量に備蓄しているところは聞かない。すこしでも寒さを防ぐための一助として活用してほしい」

千歳市の自衛隊駐屯地からは被災地の支援にあたる部隊が出発しました。

北部方面隊のおよそ90人が避難所などに仮設の風呂を設置し、入浴を支援するということです。

支援の輪が広がる中、石狩市ではこんな動きも。

市役所に設置された募金箱に訪れた人が次々とお金を入れていきます。

(募金した人)「生活の再建に少しでも使ってもらえれば」

(募金した人)「支援物資とかを送るためのお金として使ってほしい」

石狩市は募金箱を設置するほか、石川県の輪島市に1000万円の義援金を送ることを発表しています。

(根本記者)「今回の地震に石狩市がこれほどまでに支援に積極的なわけ。それは北前船の歴史にありました」

2つの自治体を結ぶきっかけとなったのは、江戸時代の北前船です。

交易が盛んだった石狩市と輪島市は2012年に友好都市となり、災害時にお互いを支援する協定を結んでいました。

(石狩市危機対策課 青木祐一郎課長)「今後、物的支援・人的支援含めて関係機関の動向を踏まえ検討したい」

いまだ被害の全貌が見えない能登半島地震。

長期化が見込まれる災害に継続した支援が求められています。
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