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命からがら脱出 相次ぐ航空機の事故「落ち着いて行動を」 脱出シューターの注意点を確認

2024年1月19日 18:41
命からがら脱出 相次ぐ航空機の事故「落ち着いて行動を」 脱出シューターの注意点を確認

今月、羽田空港や新千歳空港などで相次いだ航空機の事故。

国では19日から安全対策の有識者会議が初めて開催されましたが、もしもの時、安全に機体から脱出するにはどうしたらいいのか取材しました。

今月2日、羽田空港の滑走路で起きた日本航空の旅客機と海上保安庁の航空機が衝突した事故。

旅客機が炎上するまでのわずかの間に、乗客・乗員は命からがら機体から脱出しました。

事故から2週間後の16日には、新千歳空港の滑走路でも大韓航空機とキャセイパシフィック航空機が接触する事故が発生。

さらに福岡空港でも今月、旅客機が誘導路を外れるトラブルが2回もありました。

相次ぐ航空機の事故。

万が一遭遇したときはどうすればいいのでしょうか?

千歳市にある客室乗務員などを養成する専門学校です。

ここには旅客機を再現した訓練用の機体が置かれています。

安全に脱出するにはどうしたらいいか聞きました。

(日本航空大学校北海道 国際航空ビジネス教育部 三浦愛子部長)「荷物を持って脱出したいなと持っていってはいけないんですね。全員が荷物を持ちながら脱出をしてしまうと、大変時間もかかりますし、通路がぎゅうぎゅうになってしまう」

脱出シューターで外に避難しますが、穴をあける可能性があるので靴はぬぎ、携帯や財布も置いていきます。

滑りおりる際はケガ防止のため、親指を内側にいれ手を前に出し、前傾姿勢になります。

(阿部記者)「降りるだけでかなりスピードがあるので、ちゃんとした姿勢をとらないと簡単にけがをしてしまいますね」

(日本航空大学校北海道 国際航空ビジネス教育部 三浦愛子部長)「何かが起こったときでも落ち着いて行動するように、安全のしおりにも色々載っていますので、飛行機に乗ってリラックスする前に一度ご覧いただきたい」

一方、羽田空港の事故をうけて19日、国土交通省は安全対策を検討する有識者会議を初めて開催しました。

(羽田空港航空機衝突事故 安全対策検討委員会 小松原明哲座長)「(委員会では)今の管制運用だとか滑走路誤侵入だとかということについて、リスク評価を改めて行い、必要な対策を早期に講じる」

いつ起きるか分からない航空機の事故。

自分の命を守るためにも、安全への備えと知識を身につける必要があります。

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