ご祝儀・末広がり“8並び”に沸いた秋サケ初競り…でも「量はかなり厳しい」筋子どうなる北海道
北海道の秋の味覚「秋サケ」の初競りが行われ、最高値は「豊漁願って」ということで1キロ8万8888円と、ご祝儀価格となりました。
しかし今シーズンも記録的な不漁となる可能性があるということです。
初競りでは日高の高級ブランド秋サケ「銀聖」などが競りにかけられました。
最高値は、末広がりのご祝儀価格!
1キロあたり8万8888円!
記録が残る過去10年間でもっとも高い価格となりました。
1匹に換算すると、なんとおよそ39万円です。
(うおはん鮮魚部 岩渕啓太部長)「豊漁を願って応援価格ということで、この値段をつけさせていただきました」
初競りの2024年9月3日、取り引きされた秋サケの量はというと3千499キロ。
2023年の半分程度となっています。
(丸水札幌中央水産 宮部裕平さん)「量に関してはかなり厳しいことになりそうですが、質に関しては素晴らしいと思うので、こういう時こそいろんな方々に食べて応援していただきたい」
札幌市のスーパーです。
(長岡記者)「店頭に並んでいる秋サケの価格は、去年よりおよそ3割高いということです」
このスーパーの店頭価格は、秋サケの切り身が100グラム298円。
2023年の同じ時期と比べて70円高くなりました。
そして、気になる筋子の値段はというと、100グラム1480円と、2023年より200円上がっています。
筋子を楽しみに店に来たという男性はー
(客)「ちょっと高いです」
(長岡記者)「どうされます?」
(客)「ちょっと待ちます。100グラム1000円以下ぐらいだったら買いますけど」
(北海市場屯田店 斉藤亮彦店長)「去年よりも少ないという水揚げの予測ではありますが、まだ予測の段階なので、いいものがたくさん獲れれば、お値段も安く販売できればと期待はしております」
道立総合研究機構は、2024年のサケの来遊数は1700万匹と、2023年より25%減るという予測しています。
この予測通りになれば、2024年の漁獲数は平成以降で最も少ない記録的な不漁となる可能性もあり、価格の動向からも目が離せません。