JR北海道社長明言…最長2年開業延期・ビルの規模縮小も視野に再検討 札幌駅南口再開発に動き
(石黒記者)「札幌駅南側にあるエスタの跡地には、2028年度に新たな複合ビルが完成する予定ですが、ある問題が生じています」
新幹線駅の工事が進み、複合商業ビルなど再開発が予定されるJR札幌駅南口。
2023年8月に閉店したエスタ跡地の周辺には、地上43階・地下4階建て・高さ245メートルの超高層ビルの建設が予定されています。
開業の目標は2028年度です。
しかしきょう(2024年2月15日)。
(JR北海道 綿貫泰之社長)「工事費が高騰していることと、人手の確保がかなり厳しい状況。開業時期はいま精査中で、遅くとも2030年度末までに開業させる。新幹線の開業には間に合わせる」
綿貫社長は、最長2年の開業延期やビルの規模縮小も視野に再検討していることを明らかにしました。
建設作業員の不足や当初計画を大幅に超える資材の高騰のほか、千歳市のラピダス半導体工場など、各地で相次ぐ大型プロジェクトの建設も影響したとみられます。
札幌駅南口では2023年8月末にエスタが閉店し、それに伴いバスターミナルも閉鎖。
現在バス乗り場は駅周辺の広い範囲に分散し、その利便性の低下が指摘されています。
再開発の遅れについて、マチのひとはー
(札幌市民)「ちょっと2年は長いと思う。1日でも早く使えるようになったら。バスとかも不便なので」
(札幌市民)「資材が高くなって工事も大変だし、人材も足りない。しょうがないです」
さまざまな公共交通が集まる拠点として期待が高まる札幌駅南口の再開発ビル。
開業延期や規模縮小の検討は今後、札幌のマチづくりにも大きな影響を与えそうです。